DIGNA HOUSE ブログ Vol.1|
100年近く生き続けるDIGNA HOUSEの顔

2019.08.09

はじめまして!DIGNA HOUSE ストアマネージャー若狹です。

パリミキのハウスブランドである「DIGNA Classic」は誕生から10周年を迎え、ついに2019年全国初となる「DIGNA HOUSE」がオープンしました。プロダクトはもちろん、DIGNA Classicの世界観を感じていただける空間として、こだわりぬいたショールームです。DIGNA Classicは時代を超えて受け継がれているヴィンテージのメガネがもつデザインや技術をリスペクトし、それらを現在の技術や素材で再現してきました。古き良き時代のヴィンテージ感と現代の技術が融合されたDIGNA Classicの世界をぜひ、体験しにいらしてください。

DIGNA HOUSEの世界観のこだわりは、メガネだけではなく内装一つひとつにも表れています。目を引くヴィンテージのショーケースはもちろん、バーバーチェア、ジュークボックスやギター、ヴィンテージの什器から床材に至るまで、こだわりの詰まったものに溢れています。今回は、その中でもひと際目を引くヴィンテージカウンターに焦点をあててご紹介します。

DIGNA HOUSEに入ると、奥にどっしりと構えるピッチパイン製のカウンターがあります。1910年以前のヨーロッパのジュエリーショップで使用されていたというヴィンテージのこのカウンターは、DIGNA HOUSEの顔ともいえる存在です。

重厚なこのカウンターは、強度のあることで定評のある針葉樹の中でも最強度のピッチパインという松の木が使用されています。樹齢300年以上の自然生育したビッチリと「目」の詰まった貴重な材料です。今となっては樹齢の長い木材は、殆どが切り倒されてしまい古材でしか入手できない高級な木材です。そんな貴重な材料を使用しているおかげで、今でもこうして当時の形を残してDIGNA HOUSEに存在しているのです。

当時の職人による手彫りならではの繊細な彫刻や美しい仕上げは、現在の木製品では省かれてしまう細工が随所に施され、歴史や文化を感じることができます。

購入した世田谷のTHE GLOBE ANTIQUES(アンティーク家具店)で、このカウンターが日本にやってくるまでの経緯を伺いました。

もともとこのカウンターは、ベルギーのアンティークショップで、売り物としてではなく、店舗のカウンターとして使用されていたそうです。2台あったうちの1台をTHE GLOBE ANTIQUESのバイヤーさんが惚れ込み、「売り物ではないから」と一度は断られながらも、粘り強い交渉でなんとか手に入れた貴重なカウンターなのです。バイヤーさんは、このような素材や重厚なつくりのカウンターは市場には出回らないだろうとおっしゃっていました。

このカウンターをTHE GLOBE ANTIQUESを訪れた当社パリミキの社長である澤田が見て、一目で気に入り、即決で導入を決定しました。THE GLOBE ANTIQUESに入荷されてすぐのことでした。しかし、実はこちらのDIGNA HOUSEのカウンターはその時のものではありません。社長の澤田が気に入ったことを受けて、なんとTHE GLOBE ANTIQUEバイヤーさんがベルギーのアンティークショップに残っていたもう1台も入荷してくれることになったのです。しかしベルギー側との交渉は1台目よりも苦労が多く、数年越しでようやく入荷の話がまとまったそうです。DIGNA HOUSEにあるカウンターはこの2台目のカウンターです。バイヤーさんのお骨折りのおかげで、晴れてDIGNA HOUSEのカウンターとして、皆さんにご紹介することができるのです。

ベルギーのヴィンテージ家具ではイギリスとフランスのデザインが混ざりあったものもあり、文化が作り上げられていく過程を垣間見られるものも多くあります。このDIGNA HOUSEのカウンターもイギリス製の金具を使い、シンプルな装飾、直線的なデザインと、イギリスの要素が多く見受けられます。しかしながら、このカウンターがどこで生まれ、どのような経緯を辿りジュエリーショップのカウンターとして鎮座していたのかはカウンター自身が知るのみです。

100年近く持ち主を渡り歩き、もしかすると国境を渡り、災害や戦争をも経験したかもしれない。表面についた小さなキズにも物語があるかもしれない。ぜひ当店でこのカウンターに触れ、そんな歴史に想いを馳せつつ、古き良きものを感じてください。

ヴィンテージアイウェアをデザインソースに現代の技術や素材で再現するDIGNA Classicの世界観を体現しているこのカウンターは、職人の技術や心がこもったプロダクトはいつの時代でも長く愛されることを私たちに教えてくれます。

私若狹は、実際にこのカウンターと仕事をしてみて、ヴィンテージプロダクトの魅力を日々感じるようになりました。このカウンターも重厚なつくりとはいえ修繕の跡がみえる箇所もあります。しかしその修繕も含めてカウンターの歩んできた歴史であり、たくさんの人の思いを背負ってきた証だと思います。本当にいいものは不変だということを改めて感じつつ、お気に入りを修理しながら長く使う、またそれを次の人に受け継いでいく。私もそんな一生モノを担うスタッフでありたいと願っております。

DIGNA Classic 917 ¥26,800(税込)

レンズの周りのフレームが昔のブラウン管テレビの溝の形をしていることからのネーミングである「TVカット」が施されたオールセルモデル。
カット面は一つひとつ職人の手により手磨きで仕上げられています。ここまで深いカット面を正確に作りだすMade in Japanならではの技術に支えられたフレームです。
インパクトのある8mmの生地を使用し、重厚感のある作り。可動部にはそれに合わせた7枚丁番を、こちらも職人による10金メッキを施したピンでカシメ留めされています。DIGNA Classicらしいコダワリを詰め込んだ一本と言えます。

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