第33回 視覚障害リハビリテーション研究発表大会 配布チラシ内容テキスト版 記念日制定! ロービジョン・ブラインド川柳コンクール協力団体・個人有志一同で申請し、認定を受けました。 3月28日29日30日 「見えない・見えにくい人と共生社会を考える3日間」 視覚障害や視覚障害者についての情報や活動を広くアピールすることが目的の記念日です。 是非皆様の活動も、記念日に合わせてマスコミにPRして理解啓発にご活用ください。 第七回ロービジョン・ブラインド川柳コンクール開催報告 開催目的 視覚障害当事者だけでなく、それぞれの立場から、川柳を通して視覚障害を表現し、互いの理解と愉(たのしみ)を提供し、広く一般に視覚障害についての理解を促し、啓発することです。 募集期間 2024年12月1日~2025年1月31日 募集部門 (1) 見えにくさを感じている方部門:ロービジョン・ブラインド・色覚障害・盲ろう等の当事者 (2)メディカル・トレーナー部門:医療関係者、訓練施設職員等 (3)サポーター部門:家族、友人、職場関係者、ヘルパー、一般等 募集結果 応募総数4,004句(過去最高) 協力団体 視覚障害リハビリテーション協会、日本視能訓練士協会、日本歩行訓練士会を始め、今回より全国盲学校長会等17団体にも新たに加わってもらいました。また、その他にも、多くの団体・個人に協力をいただきました。 入賞作品 最優秀賞 読み返す孫から点字の年賀状 ドランカーズ 様 サポーター部門(一般の方) サポーター部門(一般の方) 見えにくさを感じている方部門賞 待合で肩借りる手を温める 武蔵野ゴリ庵 様(ロービジョン) メディカル・トレーナー部門賞 握る手の強さで分かる信頼度 Y.T 様(視能訓練士) サポーター部門賞 白杖に「片手をどうぞ」肩を出す いわG 様(一般の方) NEXT VISION賞 これまでをこれからにする杖と犬 ほのぼの 様 サポーター部門(一般の方) 日本眼科医会賞 足音で「誰かわかる」に驚いた りくぱぱ 様 サポーター部門(ヘルパー) 紹介した優秀賞の他、入選100句も掲載していますので、ぜひコンクールホームページをご覧ください。 第七回ロービジョン・ブラインド川柳コンクール特設サイト https://www.paris-miki.co.jp/lv-senryu/ 主催:株式会社パリミキ 後援:厚生労働省・公益社団法人NEXT VISION・ 公益社団法人日本眼科医会 ここよりチラシウラ面 メディカルトレーナー部門に寄せられた作品紹介 まずは視覚リハ現場から寄せられた作品  満面の笑顔見送り胸満開 ITサポーター様/訓練施設講師 作者解説 これで悩み事が解決した前向きになれると笑顔を向けてくださる。サポーターとして喜びの瞬間、そうこちらの心の中も一気に花が満開です。 できるから満ちる笑顔に自信の芽 田中孟様/視能訓練士 作者解説 ロービジョンケアや外来を通して、「できる」と実感された方が、達成感から笑顔があふれ、自信が芽生える様子を表現しました。また、その喜びを見守る私も、共に笑顔になる情景を描きました。 よく見える!その一言が嬉しくて ユリママ様/視能訓練士 作者解説 ロービジョンの患者さんに補助具などをご紹介した際に、「よく見える!」とおっしゃって頂くとこちらまで、本当に良かったと嬉しくなります。少しでも見えにくさを改善するサポートをこれからも頑張ります。 暗き道盲導犬と夢の道 横浜きたなか様/訓練施設職員 作者解説 視覚障害者の方が盲導犬と共に歩むことで、困難な状況が希望に変わり、新たな未来を切り開く姿を詠んでいます。 活力は笑顔の連鎖と恩送り おっちょこ女医様/医師 作者解説 患者さんが加速度的に元気を取り戻して行く時があります。そんな時はたいてい、ご自分の辛かった体験をプラスに転じて他人を笑顔にしている時だと感じます。 点字打つリズムでわかるでき・ふでき 盲学校の先生様/教員 作者解説 盲学校に長くいると、点字使用生徒のテストでは、点字を打つリズム・速さ・強さでその問題が正解か不正解かが、採点しなくてもなんとなく分かるようになります。 いつかやる背中に勇気出る本気 石川佳子様/訓練施設講師 作者解説 喪失した自信を取り戻すために具体的にどうしたらいいかがわからないということがあります。先輩の挑戦や体験談から目標が見えてきて、やる気モードが全開になることも。そんな機会の提案が支援の中で必要です。 新紙幣裏面の方が見やすいよ メガネっ子様/視能訓練士 作者解説 新紙幣について、「裏面は数字の配置が同じなので探しやすく、色の違いも分かりやすいよ」とロービジョンの方から教えていただきました。表面ばかり見て裏面のデザインに気けていませんでした。 続いて医療現場からの作品です。 ありますよ手術の他にもできること ネタ切れ花子様/医師 作者解説 手術など治療の手を尽くしても視力が回復できない患者さんに対して、眼科医にはまだやるべきことがあります。「予防」「治療」そして「リハビリテーション」の3点が揃ってこそ良質な医療といえます。 スマート化ここに使うのスマートか? あしまり様/検査スタッフ 作者解説 あちこちで電子化やセルフサービスなどが増えているが、病院やお店などもスマート化になっていき、便利なようで弱者が取り残されていると思う。 病棟で種蒔きいつか花よ咲け わいわい様/看護師 作者解説 入院中の患者さんにLVケアの種蒔きを行います。今はまだ伝わらなくても、退院してちょっと元気になったら福祉支援に繋がって欲しいです。芽が出ていつか花が咲くといいな。 遠くから呼ばれてキョロキョロどこかしら まくら様/看護師 作者解説 スタッフが遠くから呼んでしまって、どこで呼ばれたか分からず…キョロキョロしている様子 白杖持ち良くやってくれたと礼をされ 井の中のKY様/医師 作者解説 付き合いの長い患者さんで、いろいろ治療を受けてもらいましたが、視覚障害1級となってしまいました。わたしの定年退職を告げた時に言われました。 空の色みんなが言うの青だって お星様様/視能訓練士 作者解説 周りの人は当たり前に空の色は青色だと言うけれど、色覚障害者からしたらその当たり前に見える青色が分からないんだよという訴え。 義眼二つものともしないひとりたび くまなんのたかもん様/医師 作者解説 幼少時両眼の病気で、両眼義眼となっている若い女性の患者さん。診察まであと1時間くらいかかるとお伝えすると、その間に昼食を食べに外に出かけます…との返答でした。人間はたくましい、と感心したことです。 目の検査ハンディ機器でお手軽に 廣岡季里子様/視能訓練士 作者解説 視覚障害の方は、検査椅子への移動が困難なことが多いです。最近ではハンディタイプの機械も多くなっています。移動なく安全に目の病気の評価が可能で、患者さんに負担のない医療現場になることを祈ります。 最後に「知っていますか?!」といった作品 家具固定靴と軍手と家族の写真 ゴールド様/歩行訓練士 作者解説 災害対策で、非常持ち出し品の準備より、まずは、耐震補強、家具固定、散乱した室内で、移動できなくなるので、足と手を守るために靴と軍手、避難後、家族を探してもらうために写真を準備することが大事です。 雪かきは点字ブロック入念に こじ様/視能訓練士 作者解説 雪が降ってつもるとただでさえ足元が悪いのに、点字ブロックの隙間の雪が固まって平らになってしまっている部分があります。そこをしっかりどかさないと危険だなと感じます。 犬と杖私も立派な二刀流 ココナゴの父様/盲導犬歩行指導員 作者解説 盲導犬ユーザーは白杖を使うこともある。同行援護も使うこともある。盲導犬を持ったら白杖は使ってはいけないということはない。誤解をしている人もいる世間に知ってもらいたい! エンジンよ大きな声で吠えてくれ ポンすけ様/視能訓練士 作者解説 最近の車のエンジン音は小さくて接近に気づきにくいことがあります。ロービジョンの方はより不安を抱いていると思いました。 作品紹介はここまでです。 パリミキでは、遮光眼鏡のレンズカラー選定に迷われていらっしゃる方のために、 メガネの上から掛けることのできる、遮光オーバーグラスの一週間貸出しを行なっています。また、拡大読書器やルーペも取り寄せにより店頭でお試しいただけます。 各商品ともお試し・貸出しには事前予約が必要です。 貸出し・体験のお問合せ先は お客様センター 0120-199-101 メール:customer-center@paris-miki.jp 必ず、上記にご連絡をお願い致します。 平日11:00~17:00(土日祝日は休み) 以上