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メガネをかけると頭痛がするのは「合わないメガネ」が原因? 理由と対処法を解説

2023.12.11

その他

メガネをかけていたら頭が痛くなってきた。そんな経験はありませんか。

メガネをかけると頭痛がするのは、メガネが合っていないせいかもしれません。ピントを合わせるために目を細めることで目が疲れ、それが頭痛につながっている場合があります。

では、具体的にどんなメガネが「合っていないメガネ」なのでしょうか。今回は、そのようなメガネについて解説するとともに対処法をお伝えします。

一言で「メガネが合っていない」といっても、いくつかの要因が考えられます。

度数が合わない原因として考えられるのがまず、視力の低下。視力が低下すると使っているメガネの度数が合わなくなって、目のピント調節機能に負担がかかって目が疲れやすくなることがあります。

学校や会社で健康診断をされる方は、年に1回は視力を測定するので視力の低下に気づきやすいでしょう。しかし健康診断を受けていない方は、視力が低下していても気づきにくいもの。定期的に視力を測定し、メガネの度数が合っているか確認しましょう。

お持ちのメガネの度数が、使用用途に合っていない場合もあります。同じ程度の視力の人でも、「運転をする」「スマートフォンを見る」「書類やパソコンで細かい文字を見る」など、どんな用途でメガネを使うかによって、最適なメガネの度数は異なってくるのです。

メガネは、見えれば見えるほどいいというものではなく、自分が頻繁に見る距離に対して度が強すぎると、目に負担がかかりやすくなります。

例えば、メガネをかけたときの視力が1.0の方がパソコン画面をよく見る場合、そのメガネでは強すぎるケースがあります。目とパソコン画面の距離は1m以内。その距離であれば、視力測定で1.0未満の見え方であっても充分なことがあるのです。

メガネは、レンズの中心が瞳の位置にくるようにかけたとき、正しい見え方をします。そのため、メガネが下がったり曲がったりしてレンズの中心がずれると、見え方が悪くなり、目に負担がかかりやすくなります。

また、そもそもメガネのサイズが合っていない場合もあります。特にこめかみは、メガネのつる部分「テンプル」に締めつけられると、不快感や違和感が生じやすい部分。耳の後ろも、締めつけのストレスを感じやすいです。

今、多くのレンズはプラスチックで作られており、表面に反射を防ぐコーティングが施されています。

この表面のコーティングが傷んでくると、見え方が悪くなって目が疲れ、頭痛につながる場合も。コーティングは時間をかけて少しずつ傷んでいくので、毎日メガネをかけていると意外と気づきにくいものでもあります。

コーティングが傷む原因のひとつに「熱」があります。プラスチックのレンズが熱で膨張し、コーティングが剥がれてしまうのです。普段使っているメガネをしたままお風呂に入ったり、メガネをお湯で洗ったり、夏場の高温の車内に置きっぱなしにしたりするのは控えましょう。

では、合わないメガネをつけていることによって頭が痛くなってしまう場合、どう対処すればいいのでしょうか。

メガネは通常、購入時に販売員によってフィッティング(メガネをかける人の顔の形状に合わせた調整)が行われます。ですが、繰り返し使っているうちにズレが生じている場合があります。

そのため、まずは販売店でメガネの状態をチェックしてもらい、フィッティングをし直してもらうとよいでしょう。また、レンズに問題はないか、度数が使用用途に合っているかなど、プロの意見を聞いてみるのもおすすめです。

品質に問題がある場合、例えばレンズが傷んでいるときなどには、視力をきちんと計測しなおしたうえで、「車の運転をすることが多い」「近くのものを見ることが多い」などの用途を伝え、自分のライフスタイルに合ったメガネを選ぶことが大切です。

例えば「運転をするようになった」「仕事の内容が変わった」などの理由で、生活のなかで見る対象が変わることがあります。そんなときは、用途に合わせたメガネを増やすのもひとつの手段。用途ごとにメガネを持っておくと、仕事や趣味がとても楽になることがあります。

定期的に販売店でメガネの点検やメンテナンスを受けると、頭痛をはじめとする装着時の不快な症状を防ぎやすくなります。パリミキで推奨する点検の頻度は1か月に1回。頻繁だと感じるかもしれませんが、知らないうちにメガネのネジが緩んでいることもあるので、お掃除を含めてこまめなメンテナンスをおすすめしています。

定期点検の際は、視力測定もすぐに行えます。視力の低下にいち早く気づくためにも、ぜひ気軽に定期点検を受けてみてください。

なお、自分に合ったメガネをかけていても、頭痛などの症状がある場合には、原因がメガネではない可能性が考えられます。そんなときは医療機関の受診をおすすめします。

視力の低下やライフスタイルの変化などによって、自分に合うメガネは変わってきます。定期的に視力測定や点検を行い、メガネが合っているかを確認しましょう。

メガネをかけることで不快な症状があるのなら、そのままにせず、必ず販売店に相談してください。メガネのコンディションをしっかり整えることで、快適な生活を送れますように。

(取材:文=吉玉サキ / 編集=ノオト)

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