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遠近両用メガネと老眼鏡、何が違う? 老眼用のメガネの種類・選び方のポイントを解説

2024.04.08

フレーム レンズ

なんとなく聞いたことがある「遠近両用メガネ」。「老眼鏡と何が違うの? 」と思う人もいるかもしれません。今回は「少しずつピントが合わなくなってきた」「そろそろ老眼用のメガネが必要かな?」と考えている人に向けて、遠近両用メガネと老眼鏡の違い、選び方のポイントについてご紹介します。

40歳を超えた頃から「なんだか手元が見えにくい」「夕方になると目が疲れる」「目がかすむ」といった症状が出てくることがあります。実はこれらは「老眼」のサイン。ショックを受けてしまう人もいるかもしれませんが、基本的に老眼は、誰でもいずれ起こる生理現象です。

仮に目薬やサプリメントで一時的な改善が見られたとしても、根本的な解決は難しいもの。見えにくさを抱えたまま無理をするのではなく、自分の目にフィットしたメガネを使って、快適な視界に変えていきましょう。

老眼用のメガネと聞いて「老眼鏡」を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。一般的に老眼鏡とは、老眼によって見えにくくなった手元にピントを合わせられるよう設計されたメガネを指します。手元の視界がクリアになりますが、遠くはぼやけて見えるため、近くを見るとき以外はメガネを外す必要が出てきます。

ひとつのメガネでさまざまな距離のものを見たい人や、メガネのかけ外しを何度も行うのを避けたい人が、老眼用にメガネをかけるのであれば「遠近両用メガネ」がおすすめです。

遠近両用メガネとは、近いところや遠いところ、その間などの広範囲の距離にピントが合わせられるレンズが搭載されたメガネ。自分の視線を動かすことで、見たいものに焦点を合わせることができます。

かつて遠近両用メガネのレンズは、小さな小窓がついているような見た目で、近距離と遠距離などの2箇所に焦点が合わせられる「二重焦点レンズ」が主流でした。しかし、このようなタイプは20年以上前からほとんど使用されておらず、現在の購入率は0.1%以下。

今では、近くから遠くまで境目なく見ることができる「累進屈折力レンズ」が主流です。見た目からは「老眼用のメガネを使っている」とはほとんどわからないので、ファッショナブルに楽しむことができます。

老眼用のメガネは、見たいものの距離に合ったものを選ぶと快適さがぐっと上がります。先ほどご紹介した内容を踏まえながら、老眼用のメガネとして使用できる代表的な4つのメガネをご紹介します。

手元など近い距離のピントを調整してくれるメガネ。運転や歩行の際の使用、長時間の使用はNG。最近では「リーディンググラス」とも呼ばれています。

雑貨店などにも置かれている「+1.00」「+2.00」などの数値が入った老眼鏡は「既製老眼鏡」と呼ばれるもの。あらかじめレンズの度数が決まった状態で販売されており、数字が大きくなるほど度数が強くなります。

メガネ店では、自身の目の状態や用途に合ったものをオーダーで作ってもらうことも可能です。

*本を読む時、手芸をする時など一時的に使いたい人向け

累進屈折力レンズを使用したメガネで、これ1本で手元も遠くも快適に見えるようになります。運転時はもちろん長時間の利用が可能で、見た目からは老眼用とはわからないメガネです。

*1日中メガネを使いたい、用途に合わせて掛け外しをしたくない人向け

中近両用レンズは、主に屋内で利用するのにぴったりなメガネです。手元から3〜5メートルの距離のピントを調節してくれるため、自宅用のメガネとして愛用されています。外出や運転には不向きなので利用は控えましょう。

*休日用、家事用のメガネとして屋内で使いたい人向け

近々両用レンズは、40cm範囲の中のピントを調節してくれるメガネ。老眼鏡が、本などの一定の近距離を見るときに適しているのに対して、近々両用は手元の複数の距離にピントを合わせることができます。デスクワークや書類整理など仕事用としてもおすすめです。既製老眼鏡と同じように運転時や長時間の使用はできません。

*在宅ワークや書類整理など仕事の時だけ使いたい人向け

老眼鏡と似たもので「拡大鏡(メガネ型ルーペ)」がありますが、これは手元を拡大して見るためのもので、老眼鏡とは異なります。拡大鏡にはピントを合わせる機能がついていないため、長時間利用すると目を疲れさせてしまうことも。拡大鏡を使う場合は、メガネと併用して使うのがおすすめです。

パリミキでは、自分の好みに合ったレンズやフレームを選んで、老眼用のメガネを作ることが可能です。※既製老眼鏡を除く

  • レンズ・・・流行りのライトカラーレンズはもちろん、色の変わる調光レンズでも作ることが可能です。
  • フレーム・・・ほぼどんなデザインのフレームでも作ることができるため、普段のファッションなどを踏まえながら、自由に楽しめます。

「1日中メガネを使用したい」「読書や家事の時間だけ使用したい」「遠くは見えているので手元を見る時だけ使用するメガネがほしい」「装いのアクセントになるような個性的なデザインのものをかけたい」などの用途に合わせながら、自分だけのとっておきのメガネを作りましょう。

また、普段は遠近両用や中近両用を使用し、デスクワークや手元を長時間見る時には老眼鏡や近々両用を利用するなど、複数のメガネを使い分けるのも、快適に過ごすための方法のひとつです。

ご自身の目の健康と視界の快適さを守るために、40歳を過ぎたら、健康診断の視力検査だけでなくメガネ店での視力測定を定期的にすることをおすすめします。

健康診断の視力検査が目の健康状態に特化したものであるのに対し、メガネ店の測定は、快適なメガネを装着することに特化したものであるため、両方受けておくと安心です。特に老眼は刻一刻と状況が変化するもの。すでに日常的にメガネを使っている方は、自分に合った度数かどうかを確認してみましょう。

「見えにくいのは年齢のせい」「目の疲れは仕方ないもの」とあきらめず、少しでも見え方に不安がある方は、今お使いのメガネやコンタクトレンズを持って、お近くのパリミキへお越しください。

パリミキでは、メガネを購入しない方でも来店のみの事前予約が可能です。視力に関するご相談やメガネの点検を無料にて行っています。来店の際は、パリミキ公式サイトで最寄りの店舗を見つけて「来店予約」をすることをおすすめします。

老眼は年齢や経験を重ねた証拠。これからの日々も心地よく過ごせるように自分に合ったメガネで快適な視界を手に入れましょう。

(取材:文=つるたちかこ / 写真=舛元清香 / 編集=ノオト)

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