メガネ(眼鏡・めがね)のPARIS MIKI

遠近両用メガネは、若い人がかけてもいい! “老眼向け”なイメージを変えたいパリミキ社員座談会

2023.12.25

レンズ

「少し離して物を見ることが多くなった」や「スマホの文字が小さく感じる」「気が付いたら目を細めている」……などなど、普段から目を酷使する私たちには、見え方のお悩みがつきもの。「こんなもんだから」、「年齢のせい」と諦めてしまいがちですが、そんな悩みにおすすめしたいのが「遠近両用メガネ」です。

とはいえ、「遠近両用メガネ」というと、「老眼になった人が使うものでしょう?」「使いづらいって聞いたことがある」など、ネガティブな印象を持つ人が少なくないのではないでしょうか。

今回は、そんな遠近両用のイメージを払拭したいパリミキの社員4名が集合。「若い人にも、遠近両用メガネが必要だ!」「遠近両用メガネだって、おしゃれに楽しむことができる!」そんな気持ちを、大いに語ってもらいました。これを読めば、遠近両用メガネを使ってみたくなるかも?

影山正樹
影山正樹

1992年入社。メガネ好きで、所有しているメガネ・サングラスは50本以上。用途に応じて遠近両用を使いこなしている。

野田城太朗
野田城太朗

2001年入社、営業本部に所属。40代半ばになり目のお悩みも増えてきたため、中近両用メガネを使い始めた。

甲斐麻奈美
甲斐麻奈美

2009年入社。2013年よりマーケティング部に所属し、レンズ担当に。イチオシレンズは「スマホイージー」。

鹿沼美玲萌
鹿沼美玲萌

2021年入社。店舗接客を経て、現在はWEBデジタル部門でメガネのありとあらゆることを勉強中。

——今回はみなさんに、思う存分、遠近両用メガネの魅力を語っていただきたいと思います。普段から遠近両用メガネを使っている方もいらっしゃると聞いたのですが。

影山:私は今かけているメガネも、今日持ってきたメガネもすべて遠近両用です。以前はコンタクトを使っていて、遠近両用メガネは40代から。年齢と共に目の疲れ、見えにくさを感じることが増えてきたので使ってみたらしっくり来た、というのが、かけるようになったきっかけですね。

野田:僕は30代の頃からですね。店舗に立っていた頃に「お客様の気持ちを理解しよう」と、試しに作ってみたのが最初です。でも40代に入った頃から手元がぼやけることが増えてきまして……。その時に、「あれ?」となったんですよね。今は日常的に使っていて、もう手放せない存在です。

甲斐:私は日常使いをしているわけでは無いのですが、業務でレンズの企画や開発に関わっているので、遠近両用メガネの機能や“良さ”はいつも感じています。この10年間で、遠近両用レンズって本当に進化しているんですよね。

影山:そうそう。以前の「老眼鏡」「遠近両用メガネ」のイメージでいると驚くと思いますよ。

甲斐:ですので、今日は「今のレンズってすごいんだよ!」と伝えようと思い、ここに来ました(笑)

——そして遠近両用メガネは未経験で、勉強中の鹿沼さんにもお越しいただいています。

鹿沼:よろしくお願いします! 「遠近両用のレンズって進化してるんだ……」って、最初のお話からもう驚いています。

影山:ひと昔前だと「あ、遠近レンズだな」って見てわかるもこともありましたけど、最近は見た目じゃほぼわからない。ファッションアイテムとしておしゃれにかけている方も多いですよ。

鹿沼:確かに、影山さんや野田さんが遠近両用をかけていることも、言われるまで全然気付かなかったです。

——フレームもおしゃれなものばかりで、いわゆる「老眼鏡」のイメージとは全然違いますよね。

鹿沼:遠近両用メガネであっても、フレームはお好みのもので作れます。店舗でお客様から相談を受けたときは、生活スタイルやメガネの利用シーンを伺いながらレンズをご提案する……という流れが多いですね。

野田:でも、「遠近両用レンズが欲しいです」とお越しいただくお客様って少ないですよね。そもそも「自分が老眼になっている」と気付くのが難しいし、やっぱり「自分が老眼だということを認めたくない」方が多いようで。見えづらさに悩みつつ、長年我慢し続けていることも少なくないと思います。

——確かに、40代って世間的にはまだまだ若いし、「とはいえ、自分はまだまだ……」と考える方もきっと多いと思います。

甲斐:実を言うと、パリミキの社員でもそうですからね。「夕方になると目が疲れるんだよね〜」なんて話をしている人が、実は老眼の初期段階だったってことも多くて。我慢するほど目には負担がかかってしまうし、遠近両用に慣れるために早くからかけるようにしたほうが良いんですけどね。

——実際に、遠近両用メガネをかけると「見え方」はどう変わるのでしょう?

野田:僕が特に感動したのが、思い通りの場所に「ぱっと」目のピントが合うようになることでした。初めて遠近両用メガネをかけるお客様も、その感覚にびっくりされる方が多いですよね。

鹿沼:そうですね。過去には「遠近両用メガネをかけて、今まで自分が『見えにくい』生活をしていたことに気付いた」とおっしゃるお客様もいて……。その場面に立ち会うと、店員の私たちまで嬉しくなっちゃいます。

影山:これは私の印象ですが、遠近両用メガネって「見える」ことよりも「楽に見る」ためのものだと思っているんです。メガネの話になると、「見えているから大丈夫」とおっしゃる方がいるじゃないですか。

——わかります。「なんか気になるけど、こんなもんか」と思ってしまう感じですよね。

影山:メガネって、視力とレンズの度数が大きくズレていなければ、「見る」ことはできます。でもそれは、「楽に見ている」わけではなくて、見えているけど、目が無理をしている可能性もあるんです。

野田:「見える」と「無理せずピントが合う」は違うんですよね。自分にあった遠近両用メガネをかければ、ようやく、この「楽にピントが合う」気持ちよさに気付いていただけるんです。これは、自分にあったメガネをかけてみないとわからないのでお伝えするのが難しいのですが……。

影山:まさに「かけたらわかる」ですよね(笑)。まだ「見えづらさ」を感じたことがない人でも、この「楽さ」は体験していただければわかってもらえると思います。

——他に、遠近両用メガネってどんな特徴があるのでしょう?

影山:これは自分でかけるようになってわかったことなのですが、遠近両用メガネは、本人にあわせてメガネを調整することが本当に大事です。かけ具合の調整は全てのメガネでもちろん重要なのですが、特に大事。目とレンズの位置がちょっとでもずれると、いっぺんに見え方が変わってしまうんですよ。

影山:もしかすると、以前に老眼鏡や遠近両用メガネを手にした経験があるものの、それにしっくりこなくて「遠近両用、自分には合わないな」と感じた人もいるかもしれません。レンズだけでなく「その人に合わせて調整すること」が本当に大事なので、メガネを選ぶときは必ず、専門のメガネショップで相談するようにしてほしいです。

——メガネを選んで購入するときは、他にどんなことを意識すると良いのでしょう?

野田:ご自分がどんな生活をしているか、どんなときに見えにくさを感じるかを、お店の人へいっぱいお話しするのがいいと思います。
ざっくりと「遠近両用メガネ」とくくられているものの、レンズの種類は様々です。例えば僕が今かけているのは、厳密にいうと「中近両用レンズ」のメガネで、遠方よりも手元からだいたい室内を見るために調整されているもの。ご本人の見え方や使い方によっては、遠近両用よりこちらの方がフィットするかもしれませんから。

甲斐:遠近両用レンズって「1本で近くも遠くも見える万能なメガネ」って思っている方もいるのですが、メインは遠くを見る部分。近くが見える近距離用部分は少しエリアが狭いんです。

なので、パソコンやスマホなど近くを見る作業が多い人には、近くが見えるエリアが広い「中近両用」レンズのほうが快適かもしれないです。パリミキだと、「ステイホームイージー 」などですね。20代から30代で目の疲れを感じている方には、私も普段から使っている「スマホイージー 」といったサポートレンズと呼ばれているタイプもあります。より手軽に使える遠近両用レンズの「キャスリーBS Light 」もおすすめですよ。

鹿沼:あとは、同じレンズでもフレームによって見え方が変わることもある、ということでしょうか。「購入したばかりの頃はよく見えていたのに、使っていたらフレームが歪んで、見え方が変わってきた」という場合もあるので。やはりお店で定期的に相談して、メガネのメンテナンスはまめにしたほうがいいですよね。

——やはり、「見えにくさ」を感じたら、目のお悩みを店頭で相談するのが大事なんですね。

——お話を伺っていると、私も遠近両用メガネが気になってきました。かけてみて初めて気づく「嬉しいこと」もたくさんありそうですね。

野田:見た目には、日常的に使うメガネと大きく変わりませんから、気軽に試してほしいですね。頭の上に乗せたり、鼻メガネで無理して手元を見たりする、みたいな「いわゆる老眼の人」がするメガネの使い方をしなくていいので、カッコもつきますから。見え方が気になってきた人のための、新しい武器ですよね。

——武器! そんなに心強く感じるものだとは。

野田:30代の後半から40代にかけて少しずつ目の疲れが気になるようになってくると、気持ちが少し落ちてしまうこともあると思うんです。そのときに遠近両用メガネをかけるようにすると、見えるようになったことで、気持ちが明るくなるかもしれませんよね。

影山:私は、自慢じゃないですけどスマホの文字はデフォルトサイズなんです。

鹿沼:そうなんですか!? 小さい画面なのに……。

影山:だから、電車で大変そうにスマホの画面を覗いている方を見ると「いいメガネあるのにな……」と思っちゃうんですよね。「俺は快適に見えてるぜ?」って(笑)。

甲斐:とはいえ、どうしても遠近両用メガネって「老眼になった人がかけるもの」というイメージが強いですよね。ちょっとでも見えにくさを感じたり、違和感があったりするときには、「遠近両用メガネっていう選択肢がある」と若い人にも知ってもらえたら嬉しいんですが。

——鹿沼さんは、お話を聞いて遠近両用メガネへのイメージは変わりましたか?

鹿沼:私はまだ「見えにくさ」を感じたことはないのですが……これから先、遠近両用メガネを使うのがちょっと楽しみになりました。先輩方の楽しそうなお話も聞けたし、お客様もおしゃれに使われている方も多いので……はやく、私も使ってみたいです!

甲斐:それは良かった!(笑) 見え方が気になる方はたくさんいるはずなんですが、「早く遠近両用メガネをかけた方がいい」とはわかっていても、いざ自分のことになるとやっぱり手に取るまでのハードルが高いみたいなんですよ。これから、鹿沼さんみたいに遠近両用メガネへ前向きな人を増やしていきたいですね。

——これから遠近両用メガネを使ってみたいと考えている方にメッセージをお願いします。

影山:遠近両用メガネを特に試してみてほしいのが、「過去に遠近両用メガネをかけてみたけど、自分に合わず、諦めてしまった」方なんですよね。10年ほど前の遠近両用メガネは、正直なところ、高価なレンズでも満足なクオリティをご提供できていなかった部分もあったのでは、と思っています。
そのため、過去に遠近両用メガネを試して「見えにくい」「合わない」とネガティブな感情を抱いてしまったお客様には、どうかもう一度、進化したレンズを使ってメガネを試していただきたい。ぜひお店に来てほしいです。本当に進化していますので……!

野田:お客様から「遠近にするとレンズがぶ厚くなるんでしょ?」と聞かれるんですが、そんなことはなくて、普通のレンズと変わらないです。窓のように境目が見えることもありません。しかし、なかなか何もなく店頭にお越しいただくのも不安かもしれませんので、一度ご自宅にあるメガネを持って、お店にお越しいただきたいですよね。

影山:それがいいですね! メガネを買わなくても、全部洗って綺麗に磨いてメンテナンスしますので。ぜひパリミキのお店にいらしてください!

▼パリミキの遠近両用レンズはこちら

(取材・文=つるたちかこ/写真=舛元清香/編集=伊藤 駿(ノオト))

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