赤松正行+Karl Bartos+小田英之+展「Sync for Japan」

開催 日時・場所

四条烏丸店外観
日時 2011年12月13日~2011年12月25日
場所 パリミキ四条烏丸店

展示会概要

SyncとはSynchronizationの略語で、複数の動作が揃って同期するという意味です。この展覧会では数多くの音楽と映像が同期しますが、それらは完全ではなく、僅かにズレたり、反応しないこともあります。一糸乱れぬ完璧さを追求するのではなく、個々の差異とともに総体として立ち現れる世界を垣間見ることが、この展覧会の意図のひとつです。

多くの事物が、あるいは多くの人々が集まる時、そこに混乱が生じることもあれば、統一が生じることもあります。誰かが号令を掛ける場合も、自発的な動きが生じる場合もあります。集団的な行動は強力である一方、時には負荷が大きくなるかもしれません。社会的な存在である私たちを電子ネットワークが加速する今日の姿を、展覧会は映し出そうとします。

会場には35台のiPadがあり、来場者は自由にiPadに触れて音楽と映像を操ります。これらは多少の相違がありながらも同期しており、全体として万華鏡のように目眩く音楽と映像が作り出されます。いずれのiPadも操作できますし、来場者がiPad(またはiPhoneやiPod touch)を持ち込むこともできます。もちろん、何も操作せず、ただ静かに鑑賞しても構いません。

2011年3月に赤松正行とカール・バルトスはMINI-COMPOSERという音楽アプリを制作し、東日本大震災の被災者への支援を呼びかけました。そして、同じモチーフで小田英之がCGアニメーションMINI-TABLEAUを制作しました。これらの音楽と映像が織りなす空間の中で、災害と支援につきましてもお考えいただければ幸いです。これが展覧会のもうひとつの意図です。

展示写真

展示会イメージ

展示会のアプリ

この展覧会で使用するアプリはApp Storeから無料でダウンロードできます。iPad(またはiPhoneやiPod touch)をお持ちの方はアプリをインストールして会場にお越しください(会場ではアプリのダウンロードはできません)。会場のWi-Fiに接続すれば、展示している作品と連動させることができます。

アプリのイメージ

MINI-COMPOSER

4種類のドラム・ループとシンプルな電子音による16ステップ・シーケンサ。
以下のURLよりダウンロード、またはApp Storeで「MINI-COMPOSER」を検索。
http://itunes.apple.com/jp/app/mini-composer-by-karl-bartos/id427541594

作家のプロフィール

赤松 正行(あかまつ まさゆき)

メディア作家、博士(美術)、IAMAS教授
おもにインタラクティブな音楽や映像作品を制作し、近年はモバイル環境での表現研究に注力している。最初期からiPhoneに取り組み、40を超えるアプリを発表、セカイカメラのオリジナル開発者でもある。代表作に数十台のiMacやiPhoneを用いた「incubator」や「Okeanos Buoys」などがあり、「Maxの教科書」や「iOSの教科書」など著作も多数ある。

Karl Bartos(カール・バルトス)

電子音楽の作曲家、演奏家
テクノポップの創始者とも言えるクラフトワーク黄金期のメンバーであり、「The Robots」や「The Model」、「Computer World」などのヒット曲の共作者として知られる。その後のソロやユニットでも活躍しており、現在は「Live Cinema」と呼ぶオーディオ・ビジュアル・コンサートを積極的に展開している。2011年9月には来日公演を行い、好評を博した。

小田 英之(おだ ひでゆき)

美術家、IAMAS教授
『絵画』・イラストレーション・CGアニメーション作品を制作、80年代より多数の個展・グループ展で作品を発表。一般的に「絵画」は時間と空間を平面に圧縮したものであるといえるが、それは過去に技術的な制約から動くことをあきらめてしまった『絵画』の特殊な形態の一つであり、本来あるべき姿のひとつとして「可能性絵画」を提案している。