ハイスピードだけじゃない!
ハイクオリティ・エコロジーを実現する「24G」ラボラトリーの秘密に迫る

2021.12.27

レンズ その他

日本初、遠近両用メガネを即日出荷! これまで受け取りに1週間以上かかっていた遠近両用レンズを最短24時間で受け取れ、「メガネを壊した、なくした、すぐに欲しい」というお客様のニーズにお応えする新サービス「24G(トゥエンティーフォー・ジー)」の秘密に迫ります。

一般的に、メガネは店頭でフレーム選び、視力測定、レンズの選定を行います。遠視・近視・乱視・老視などに対応する、よく出るレンズは店頭にストックしたものからお渡しできますが、遠近両用レンズやストックが出来ない度数、機能レンズは必要に応じてレンズメーカーでレンズを製作します。出来上がったレンズをフレームに合わせて加工するため、これまで一部のお客様はすぐにメガネを手にすることが出来ませんでした。

しかし、パリミキが始めた「24G」は、遠近両用をはじめ、加工に時間のかかるレンズも翌日お渡し(※)。国内のラボラトリーでレンズ加工するので「予定はあるのに急にメガネが壊れてしまった」「旅行中にお気に入りのメガネを手に入れたい」といったニーズにも応えられるようになりました。

今回は、東京・葛西にある「24G」のラボラトリーに潜入し、ハイスピード&ハイクオリティのレンズ作りの秘密に迫ります。

※:翌日納品は14時までに注文が完了した「一都三県」の店舗のみのサービスとなります。そのほかの店舗は翌々日以降の納品となります。商品は、翌日以降ご注文いただいた店舗にてお渡しします。お届けまで1週間前後の時間がかかる場合もございますので、予めご了承ください

ラボラトリーでは、凸面(メガネの外側になる部分)の処理を済ませたレンズを多数保有しており、オーダーにあわせて凹面(メガネの内側になる部分)の加工を行うことで時間短縮を実現しています。

オンラインまたは店舗からの電話やファックスで注文が入ると、すぐに作業が開始されます。

バーコードで管理された顧客情報とレンズを機械に読み込み、レンズ作りがスタート。3cmほどの厚みのあるレンズにプラスチック製の治具(ジグ)と呼ばれる台座をセットします。これまでの治具には合金物質が使われていましたが、24Gラボラトリーでは環境に配慮したオリジナル接着剤を使用。大規模工場で大量生産する方法とは異なり、レンズ1枚ずつ研磨するため、環境にも優しい製法です。

次に、レンズに種類などを見分けることができるレーザー刻印を施します。この刻印は信頼の証! どのメーカーで、どのように加工されたのかなど販売員がレンズ品質を確認するために使われています。刻印といっても、とても小さく薄いものなのでメガネをかけていてもほとんど気が付かない大きさです。24Gレンズは特殊な光を当てることで、シャミール社の刻印が浮き出てきます。

研磨した凹面はまだ磨りガラスのような状態。最終的な度数まで仕上げるため、機械を使ってきれいに磨き上げていきます。

磨き上げが完了したレンズは、不純物が一切含まれていない超純水(高純度水)を使って洗い上げます。その後、レンズを高速回転させて水を吹き飛ばし、乾燥させます。

ここからはレンズを傷から守るハードコート剤を塗布していきます。

通常、ハードコートは大量生産のためにコーティング液槽を潜らせて塗布(DIP)しますが、24Gは1組毎に製作されます。レンズを高速回転させ、遠心力によりムラのない均一なコーティング(SPIN)を施した後、54度という超低温オーブンでレンズに熱を加え、レンズ素材とコーティングを安定させます。

最後に、反射防止コートを真空蒸着させます。一般的な工場では、一度に100枚以上を同時にセットしますが、ここでは1組(4枚)毎にセットされます。枚数を減らすことにより一度の加工が10分程度で行えるようになるため、スピードアップにもつながっています。

【STEP7 品質チェック・レンズ加工】

治具からレンズを外し度数や傷の有無をチェックしたのち、ラボラトリー専用に開発された高性能レンズ加工機 EZ fit(イタリアMEI社製)によって、正確で美しい仕上げが施されます。

レンズが出来上がった後、最終検査を念入りに行い、一つひとつ丁寧に梱包し、店舗へと直送します。

サービス開始から約1年半、今では都内はもちろん関西圏、そして沖縄と全国からたくさんの注文が寄せられています。これまで海外への発注が必要だったレンズも東京・葛西で生産・加工が可能となり、「実際に『24G』を利用した方からはたくさんの喜びの声が届いている」と、24Gレンズ開発担当・梶谷政志さんは話します。

「突然メガネを壊してしまって替えがない、という方には、今まで10日ほど待っていただいていたこともありました。お客様には『オーダーメイドは時間がかかるもの』という印象をお持ちの方も多く、24Gのスピードに驚かれる方も多いようです。またクオリティの面でも多くの反響をいただいています。メガネレンズは見た目の違いが分かりにくいものですが、『レンズの品質が素晴らしい』と感想をいただけると、私たちの自信にもつながります」(梶谷さん、以下同)

さらにこのラボラトリーは大量生産するレンズ工場とは違い、少人数・省スペース。オーダーメイドでレンズを加工していくため、大量生産による無駄な商品や産業廃棄物も少なく、環境にも配慮したクリーンなラボラトリーを実現しています。

「今後は国内の拠点を増やしながら、品質の良いレンズを多くのお客様に届けられればと考えています。アフターコロナには、海外から観光にいらっしゃったお客様にもメイド・イン・ジャパンのメガネをお持ち帰りいただけたら、と思っています。これまで、海外の方が遠近両用メガネを作りたいとなった場合、出来上がりまで10日以上かかるため、滞在期間中にお渡しできないという状況もありました」

当初「24G」は、インバウンド需要を見越して企画されたものでしたが、コロナ禍によってその効果を得ることができなくなりました。しかし、国内でのニーズは想定以上に高く、評価も上々。スピードだけでなく品質にもこだわったレンズだからこそだと、梶谷さんは続けます。

「24Gは、三城の行動規範でもある『お客様お一人ひとりにお合わせする』にもマッチする取り組みです。いいレンズがわからない、どれもレンズは同じだろうと考えている人にも三城の店舗にお越しいただき、シャミールレンズの驚きと感動を味わっていただければと思います」

メガネをはやく受け取れるというメリットだけではない「24G」。環境に配慮された新時代のレンズラボラトリー、24Gのハイスピード&ハイクオリティをあなたも体験してみませんか?

(取材:文=つるたちかこ/撮影=藤原葉子/編集=ノオト)

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