【カオの履歴書】Vol.1
株式会社三城 代表取締役社長 澤田将広

2019.02.19

フレーム サングラス

メガネは学生時代から好きでした。学生のときはジョン・レノンが大好きで、彼が掛けていたような丸いメガネがとても欲しかったんです。ところが当時の日本では、丸いメガネなんてどこにも売っていなかった。そこでしばらくアンティークショップに行って、丸いメガネを買っていた時期がありました。
それ以外は、スティーブ・マックィーンが掛けていた折り畳み式のサングラスやジェームス・ディーンが掛けていたメガネを題材にして、当社がオリジナルで作ったメガネも大切にしています。これらはみんな私のお気に入りのメガネです。

この手作りの金のメガネですね。
新入社員時代に、六本木店に販売のお手伝いに行ったときのことです。ビルの前でアンティーク市場が開かれていたんです。そこで先ほどお話した、ジョン・レノンが掛けているのと同じような、丸い18金のメガネを見つけたんです。
金だけで10数グラムはあると思います。よく見ると本当に細かい作りになっていているのがわかります。金のよさが出ていて非常に柔らかくてつけやすい。一つ一つ職人さんが丁寧に作っていた頃のもので、他にはない一点物。もう手に入れられないっていうところも魅力かな。僕が一番気に入っているメガネがこれです。

当時の価格で3万円もしました。新入社員だからそれほどお金もなかったんですが、どうにか買うことができました。そのあとはしばらく牛丼ばかり食べてました(笑)。

メガネのコレクションはだいたい200点以上あるでしょうか。海外でもよく買います。年間で20点ほど買うこともあります。

ファッションって模倣っていう部分もある。アイコンになるような銀幕のスターが日常に使っているものと同じようなものを買って着用すれば、自分がスターになった気分になれます。メガネに限らず、ファンなら自分が好きなスターと同じものを持ちたいとか、買いたいとか、人間誰でもそういう心理があるような気がします。
ですから出かける前日に、明日はこういうファッションで行こうと決めたら、じゃあメガネはこれにしようかな、あれにしようかなと、服装選びと同じような感覚でメガネも決めます。
今日はちょっとワルでいこうかな、とか、明日は講演会だから黒ぶちの落ち着いたメガネでいこうかな、とか、あれこれ考えてメガネを選んでいます。
メガネは柄ひとつ、レンズの色や形ひとつで印象ががらっと変わってしまいます。そのときのファッションに最もしっくりくるメガネを選択するようにしています。

実は、サングラスのマーケットを作りたい、サングラスの楽しさを多くの皆様に知っていただきたい、という思いがあります。
日本のサングラス市場はメガネに比べて小さいんです。一般的なメガネに比べると、サングラスの販売率は3%程度です。かつては当社もそうでした。しかし若者を対象にした音楽とファッションを融合させた新コンセプトのお店にしたところ、お客様がサングラスを購入してくれるようになり、購入率も50%以上になりました。
シーナ&ザ・ロケッツの鮎川誠さんが、60歳の記念にサングラスを作りたいということで、当社のブランドのひとつであるIKIでコラボモデルを作らせていただいたこともあります。これもお気に入りの一つです。

日本では濃い色のサングラスはガラが悪いという印象があり、最近では、レンズが透けて見えるライトカラーが主流となっています。
サングラスは度数が必要ないので、洋服と一緒の感覚で購入することができます。ファッションに合わせて、メタルフレームや、プラスチックなどを使い分けて楽しむこともできます。
もっとたくさんの人にサングラスを楽しんでほしいんです。

メガネは顔の真ん中にあります。顔を見たときに、最初に目がいくのは目元ですし、顔の一番目立つところにメガネがあります。ですからファッションの一部として考えたとき、メガネはもっとも重要なアイテムなのです。
また、ファッションだけでなく、用途によってもメガネは必要になってきます。たとえば、私どもが昔から特に力を入れているのがアイケアです。
80年代から眼科に住み込みで研修し、視力測定の勉強もしてきました。私たちはお医者様ではないので診断はできませんが、視力があまり出ないのは、病気が原因の場合もあります。
そのような場合は、すみやかに眼科をご紹介できるようにしています。だいたい40代以降になると、視力の調整力が弱まり、見える距離の幅も狭くなります。
そのお客様本来の度数と、どんな度数をかけ合わせると一番良いのかを考えたとき、ひとつのメガネでは網羅できなくなることがわかります。

近くが見えるためだけのメガネにしてしまうと、遠くが見えにくい。そういった場合は遠近両用メガネが必要です。そのような方でも、日中にデスクワークでコンピュータの画面を見られている方は、およそ50cm程度の中距離がよく見えなくてはいけない。その場合は手元と中間が良く見える中近メガネが必要になってきます。さらに、その方が夜によく運転する場合は、入る光が弱い分、より良く見えないといけない、そのために夜専用メガネが必要になるでしょう。また夜間や雨天時の光の反射を軽減するために、グレアレスという特殊なレンズも必要かもしれません。

このように度数とレンズ機能の組み合わせによってメガネを3種類程度持っていると快適な生活が送れます。
測定結果に基づいてお客様の目の状態をお知らせし、このメガネを掛けると第一の問題はクリア、このメガネは第二の問題をクリアというふうに、複数のメガネでカバーするとうことをお客に提案することを大切にしています。

体の疲れが軽減されたり、ストレスが軽くなったり、安全性が向上したり。メガネ一つでライフスタイルの質が向上するんです。

なりたい自分を実現してくれるもの、それがメガネではないでしょうか。
メガネを掛けることで違った自分になれます。その日の気分や、今日はこんな自分になりたいというときの、メガネはいわば変身願望のひとつのキーファクターになりえるものです。
“いつもと違う自分になれる”楽しみが簡単に叶えられる面白いアイテム、それがメガネだと思います。

メガネを含めて、今日はどんなファッションにしようかなと考える。そしてこういう恰好にはどんなサングラスにしようかな、とあれこれ考える。トータルファッションの一部としてメガネがあると考えています。

とにかくメガネを楽しんでください。メガネを利用することで、楽しいファッションライフを送っていただきたいと思います。
メガネの最初の揃え方としては、誰かが掛けているのを見て、それをカッコいいと思って買う。そういうところから入ると、きっと面白いと思います。

パリミキ・メガネの三城は国内すべての都道府県にあり、世界14カ国で展開しています。一般的なメガネのチェーン店と違って、私たちはお店をいくつかのカテゴリーに分け、それぞれの地域性に合わせたお店づくりを行っています。たとえば東京、渋谷店では、若者が多く集う場所です。ですから店内もポップなエンターテイメント性を打ち出しています。
郊外型店舗のロッジというカテゴリーでは、広い駐車場にログハウス風な作りでカフェを併設しています。地元のお客様が毎日でもお店に来て安心してくつろいでいただけるように工夫しています。

また、古き良き時代のパリをデフォルメしたベルエポックというカテゴリーのお店では、遠くからでもすぐにメガネのパリミキだとわかるようなブランドを強く打ち出したお店作りをしています。
サーカスというカテゴリーでは、メガネで遊ぼう、というコンセプトの下で、わくわくするような楽しいお店作りをしています。

このように多種多様なコンセプトがあるので、ご自分に一番合ったお店に足を運んでいただければ、きっと一番似合うメガネを探せるのではないかと思います。
メガネを利用することで、ぜひあなた自身の人生を心から楽しんでいただきたいと思います。

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