ドライブや釣り、スポーツにも活躍する偏光レンズとは
2020.08.17
サングラスにもさまざまな種類がありますが、そのなかに「偏光レンズ」というものがあるのをご存じでしょうか。余計な光をカットして、視界をクリアにしてくれるたいへん便利なレンズです。
今回は、偏光レンズの仕組みや実際の活躍シーンについて、おすすめ商品を合わせて紹介します。
「偏光レンズ」とは、簡単に表現するならまぶしさを抑えたレンズ、といえます。具体的には、人がまぶしいと感じる原因となる、光の乱反射や照り返しなどの雑光をカットしてくれる機能を備えたレンズです。
自然界では、さまざまな角度から複雑にはね返った光が飛び交っています。こうした反射光は、視界のギラつきやまぶしさといった形で捉えられ、ときには眼精疲労などの原因にもなります。普通のサングラスやカラーレンズでは、光の「量」を減らすことはできても、反射光を選別して遮断することはできません。偏光レンズには、見えづらさの原因となる雑光を低減するフィルターの働きがあり、壁面や路面、水面などからの照り返しをカットし、すっきりと見やすい視界を提供します。それにより偏光レンズは様々なシチュエーションで活用できる優れたレンズなのです。
光を遮断するというと、UVカットをまず思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、「UVカット」と「偏光」はまったく別のものです。
UVカットとは人体に有害な紫外線を通さないというもので、特定の波長の光を遮断します。それに対し、偏光レンズがシャットアウトするのは乱反射した光であり、波長は関係ありません。
ひとくちに偏光といっても、さまざまなタイプや機能があります。そこで、偏光レンズの性能をはかるうえで指標となるのが、「偏光度」と「可視光線透過率」です。
偏光度とは雑光を遮断するレートを%で表したもので、偏光率とも呼ばれます。偏光度が高いほど、遮光能力に優れているということになります。
一方の「可視光線透過率」とは、名前のとおり目に見える光をどれだけ透過するかを、やはり%で算出したものです。こちらは偏光度とは反対に、数字が大きくなるほど光をよく透過するということになります。基本的には、「可視光線透過率」が低くなるにつれて、レンズの色が濃くなっていきます。
偏光レンズを選ぶときには「偏光度」と「可視光線透過率」のバランスがポイントです。「可視光線透過率」が高くなるにつれてレンズの色は透明に近く、視界は明るくなります。「偏光度」は低くなりますが、日常生活で使用できる範囲が広くなります。逆に「可視光線透過率」が低くなり、「偏光度」が高くなると色の濃いレンズになり、屋外での釣りやレジャーなどに最適のレンズになります。
ここまで、偏光レンズの仕組みについて解説しました。それでは、実際に偏光レンズが有効な場面を具体的に見ていきましょう。代表的な活躍シーンでの使い方とともに、それぞれのシチュエーションにおけるおすすめ商品もあわせて紹介します。
「glareless(グレアレス)」シリーズのダークカラー偏光レンズは、日中の運転に適した偏光レンズで、強い日差しや路面の照り返しをカットし、見やすい視界を確保します。長時間のドライブにも最適です(夜間運転への使用は不適合です)。
またソフトカラー偏光機能レンズなら、夜間や雨天時のドライブでも視界のコントラストがはっきりし、快適な運転をサポートします。
夜間運転に使用できますので偏光度は低めですが、普段の生活のなかでも使用できる快適な偏光機能レンズです。
UVカットや調光レンズと間違えられやすいですが、偏光レンズは日常生活やレジャーなど活躍の場の広い便利なレンズです。その仕組みや使い方を正しく把握して、ぜひ日々の暮らしに活用してみてください。