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遠近両用メガネの疑問に答えます!レンズの仕組みや選び方

2020.09.21

レンズ

40代を迎えたあたりから「なんとなく、小さい文字が見づらくなった」と感じる方も多いのではないでしょうか。この世代は、仕事でもプライベートでもまだまだ活動的。本や書類を読んだり、スマホやPCを扱う機会も多くあります。その手元の見えづらさを解消する方法として「遠近両用メガネ」があります。この記事では、遠近両用メガネについてのメリット、選び方などを解説します。

一般的に40代を過ぎた頃から、手元の文字やスマホなどが見にくくなることが多くなります。少し暗いところだと文字が読みにくくなったり、また普段メガネをかけている人であれば、メガネが無い方が手元が見やすい、といったこともあります。これは近くを見るためのピントをあわせる力が弱くなっているのが原因ですが、こうした兆候がみられたら、遠近両用メガネの使用を検討するとよいかもしれません。
遠近両用メガネは、レンズの上側に遠いところを見るための度数、下部には近い場所を見るための度数を設定することによって、一つのメガネで遠いところも近いところも見ることができるようにしたメガネです。

遠近両用メガネにもいくつか種類があります。ひょっとしたら、メガネの下部に小さな窓のようなレンズがあるタイプを思い浮かべる方もいらっしゃることでしょう。これは「二重焦点レンズ」といわれるものです。最近では、「メガネをよりお洒落に楽しみたい」という人のために、「累進多焦点レンズ」と呼ばれるレンズに境目がないタイプが主流になっています。レンズに境目がないことで、遠近両用メガネだと分かりにくくなっていますし、見える範囲は若干狭くなりますが、遠くから近くまで連続的に見えるので、便利に使用することができます。

では「遠近両用メガネ」と「老眼鏡」の違いはどこが違うのでしょうか。
これらはどちらも老眼になった目のサポートに使用する点では一緒であるものの、使用する目的に違いがあります。通常、老眼鏡は近くのもの(パソコン画面や本・新聞など)を見やすくするために使用します。それに対して遠近両用メガネは近いところと遠いところ(レンズによっては中間あたりの距離も含む)のどちらも見やすくするものです。
もっぱらパソコンや読書だけの近く用に長時間使用するなら老眼鏡のほうが楽かもしれません。一方で、昼間のオフィスでパソコンを見るとき、会議や接客で使うとき、そして運転など、日常を通して遠くから近くまで使用する場面が多い方には、遠近両用メガネをおすすめします。

老眼鏡は、近くのものを見るときに使用しますので、遠くのものを見ようとしてもぼやけてみえません。そのためメガネを外す必要があります。たとえば、読書していて、人と話すとなると一旦老眼鏡を外し、読書の際にまた老眼鏡をかける必要があります。ショッピングの際にも、金額やラベルを見る際に老眼鏡をつけて、また外してショッピングを続ける、という動作が必要になります。これらの一連の動作は結構煩わしいものです。これが遠近両用メガネの場合、視線を動かすことで見たい部分に焦点を合わせることが可能となります。普段からメガネをかけている人であれば、見るものにあわせてメガネをかけ替える必要がありません。職場など、人前でかけたり外したりの動作を行わずに済むので、煩わしい動作が必要なくなります。

またメガネをずらすしぐさは意外と年を感じさせます。老眼鏡をかけていて遠くを見るときにメガネを鼻の方に下げたり、近視のメガネをかけている人が手元を見る時に額の方にメガネを上げたりする動作は、本人も煩わしいですが、周りから見ても年を感じさせます。特に累進多焦点レンズはこのような動作をすることなく、若々しく自然にふるまうことができます。

遠近両用メガネは、メガネを使い分けする必要がなく老眼対策もきちんとできるということがわかりました。では、遠近両用メガネはどのように選べばいいのでしょうか。レンズとフレーム、それぞれ選定する際のポイントを解説します。

遠近両用メガネに使用するレンズにはいくつか種類があります。昔は「二重焦点レンズ」と呼ばれる、近くを見るための窓のようなものがついているレンズが主流でした。近くを見る範囲が広いことや累進レンズのようなゆれ・ゆがみを感じにくいメリットがありますが、老眼鏡をかけているということが周りからみてもわかってしまいます。

ここ最近はレンズに境目がない「累進多焦点レンズ」が主流です。累進多焦点レンズでは、近・遠距離はもちろん、中距離にもピントを合わせられます。ただし、一つのレンズに複数の度数が入るという設計上、どうしても周辺に歪んで見にくい部分やぼやける部分が出てきます。

特に加入度数といわれる、手元を見るための度数が強いほどこの歪みが生じやすくなります。そのため、メガネの使用をずっと我慢して最終的にようやくかける、というよりも、早い段階で使用するようにすれば、それだけ加入度数も少なくて済みますので、ゆれ・ゆがみも小さくてすみ、その結果レンズに慣れるのも早いといわれています。ちなみに老眼鏡をかけるとかえって進行が早く進むと思っておられる方もいらっしゃいますが、決してそのようなことはありません。むしろ近くを見る作業が多くなっている現代、無理に我慢するよりも、早めに使用することでストレスを減らすほうが良いといえるでしょう。

ミキでは遠近両用レンズは「スタンダードレンズ」と「プレミアレンズ」をはじめ、豊富な種類のレンズを取り扱っています。「スタンダードレンズ」は、普通のメガネレンズと同じ価格で累進多焦点レンズをお選びいただくことができます。初めて遠近両用レンズを使用する方はもちろん、サングラス用、レジャー用などのメガネとしてもお使いいただけます。また累進多焦点レンズに特有のゆれやゆがみを極力おさえつつ、はっきり見える範囲をより広くした「プレミアムレンズ」もおすすめです。

遠近両用レンズは、ご注文いただいてから、レンズをメーカーへ発注しますので、メガネが出来上がるまでにどうしても日数がかかります。パリミキが提供する、最短で翌日にメガネが手に入る「24G」は、遠近両用レンズにも対応しています。「旅行前に急いで遠近両用メガネが欲しい」など、お急ぎの方にうれしいサービスです。(※一部店舗でのみの取り扱い)

遠近両用レンズの効果を十分に引き出すため、フレームを選ぶ際にも若干気をつけたい点があります。レンズ上部で遠いところを見て、下部に近いところを見る度数が入っているため、ある程度の縦幅のあるフレームを選択いただくと良いでしょう。度数にもよりますが、ひとつの目安としては大体縦幅30mm以上のものがおすすめです。
また初めて遠近両用レンズを使用される方の場合は、後から調整のしやすい鼻パットがついているタイプのフレームの方がよいかもしれません。パリミキでは、豊富なデザインを取り揃えています。遠近両用メガネのご相談も承っております。あなた好みのフレームを見つけて、遠近両用メガネデビューしてみませんか。

遠近両用メガネは、使い方に慣れると大変便利なアイテムです。しかし、「本当に使えるだろうか」「以前買ったけどうまく使いこなせなかった」など依然不安を抱いている方もいるかもしれません。ここでは、遠近両用メガネについておさえておきたい注意点を説明します。

遠近両用メガネを最初から難なく使用される方もおられますが、視線の使い方など、違和感なく使いこなせるようになるには多少の時間が必要です。まず最初は室内で使用し、それから少しづつ使用範囲をひろげていきましょう。特に階段などの段差には注意してください。また車の運転には、レンズに完全に慣れてからお使いください。

また快適に遠近両用メガネを使うには、きちんとしたフィッティングが不可欠です。かけ心地が悪くなったり、ずれてくると、見え方にも影響してきます。ミキの店頭ではいつでも無料で掛け心地の調整を行っておりますので、お気軽にご来店ください。

近年の遠近両用メガネは、見かけでは気づかれない累進多焦点レンズが主流となっています。慣れれば一つで何役もこなせる便利なメガネで普段の生活がぐんと過ごしやすくなります。気になる方は一度店舗にて相談してみてはいかがでしょうか。

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