メガネ(眼鏡・めがね)のPARIS MIKI

メガネの違和感は、パリミキに相談! 渋谷店でメンテナンスサービスを体験してみた

2024.04.29

その他

普段、特別な意識をせずに使っているメガネでも、ぶつけたり、つけたまま寝てしまったりなど、日常生活の中で少しずつ掛け心地が変わってしまうことがあります。

メガネはとても繊細な器具なので、そういった微妙な変化が“見え方”を大きく左右する場合も……。そんな見え方の違和感にお悩みの方は、愛用しているメガネのメンテナンスを試してみてはいかがでしょうか。

パリミキではすべての店舗でメガネのメンテナンスサービスを行っており、購入店やブランドに関わらず、すべてのメガネのメンテナンスをお受けしています。メンテナンスサービスによって、メガネを通した見え方や掛け心地はどう改善するのでしょうか? パリミキ渋谷店で、お店のスタッフに普段から使用しているメガネのメンテナンスをしてもらいました。

——本日はよろしくお願いいたします! そもそも、どうしてメガネにはメンテナンスが必要なのでしょうか?

町田:メガネは、普通に使っているだけでもネジがゆるんだり、フレームがゆがんだりしてしまうものです。目に見えてわかるような破損がなくても、気づかないうちにメガネにダメージが溜まっていることが多いんですよね。

それに、人の視力だって常に変化していますから。購入時点ではなく、メガネを「今」の自分にとってベストな状態にするためには、日常的なメンテナンスが大切なんです。

——メンテナンスは、どのくらいの頻度で行うのがよいのでしょうか?

町田:3カ月ごとを目安に、定期的に行うのが理想です。メガネに慣れている方は敏感ですので、「見えにくいなあ」と感じたらご来店いただけることが多いですね。

一方で、初めてメガネを作った方でしたら、問題なく使えているかの確認も兼ねて、購入の1カ月後・3カ月後・6カ月後にメンテナンスに来ていただくようにお願いしています。慣れている方と違って、初めての方は「こんなもんかな?」と、メガネの違和感をスルーしてしまうこともありますから。

——ちなみに、購入してから何年もメンテナンスしていない人はどうしたら良いでしょう?

町田:そんな方でも大丈夫です!お買い物のついでやお仕事帰りなど、気が向いた時にいつでもお店にお立ち寄りください。全国のパリミキの店舗なら、パリミキ以外のお店やメーカーさんで購入されたメガネでも無料でメンテナンスしています。クリーニングも行うので、ピカピカのメガネでお返ししますよ。

——パリミキで買ったものでないメガネでもいいんですね! 具体的にどのようなメンテナンスをするのでしょうか?

町田:メガネはオーダーメイド品のようなものなので、その人のお顔にしっかりフィットしているのかどうかを確認し、メンテナンスしていきます。

左右で耳の高さが違ったり、目の位置や鼻の高さも人によって様々ですので、実際にメガネをかけていただいたうえで、一番見えやすい位置に調整します。“見え方”はご本人にしかわかりませんから、その人にあった方法でメンテナンスを行います。

——では、私が今かけているメガネをお願いしたいのですが……。恥ずかしながら、3年ほど前に別のメガネ屋さんで購入して以来、何もできていなくて。

町田:お任せください! メガネをお預かりしてもよいですか?

町田:(じっくりメガネをチェックしながら)もしかして……よく、ずり落ちてきたりしませんか?

——触っただけでわかるんですか!?

町田:片方のネジが汗と皮脂汚れで締まりが強くなっていたので、もしかしたら、と思ったんです。

——メガネをあげるのがクセになるほど、よくずり落ちるんです。「鼻が低いから仕方ない」と思っていました……。気がつかないうちに調整が必要になっていたんですね。

町田:メンテナンスしたら、きっと気にならなくなると思いますよ。耳にかかる部分も緩んでいるようなので、調整していきましょう。

——このメガネは、どのようにメンテナンスしていくのでしょうか?

町田:まずは、超音波洗浄機でメガネについた細かい汚れを落としていきます。家庭用の洗浄機よりも高性能なものを使っているので、これで洗浄するだけでメガネのレンズもピカピカになりますよ。

町田:そして、きれいになったネジをしめなおして、テンプル(耳にかかるつる)の調整をしていきます。これでずり落ちて来たりはしなくなると思うのですが……。

町田:いかがでしょうか?

——あっ……! フィット感がすごく良くなりました!

町田:それはよかったです!

——新品みたいで、とても気持ちいいです! 調整だけでこんなに変わるなんて……!

——より大掛かりなメンテナンスの場合は、どういったことを行うのでしょうか?

町田:必要に応じて、メガネを分解する「オーバーホール」をする場合があります。本格的に洗浄と点検をしたいときは、メガネを一度ばらばらにして、パーツごとにきれいにしていくんですよ。

今回は、フレームやネジの隙間に入り込んで取れない汚れを、オーバーホールして取ってしまいましょう。レンズを外し、ネジを外し、パーツごとに分解していきます。

——こんなに小さなネジがメガネを支えてくれていたんですね。なんだか愛おしくなってしまいそう。

町田:メガネフレームに使われているパーツはどれも細かいものばかりです。メガネによっては専用のネジを使っている場合もあるので、作業中に落としてしまわないよう、本当に、本当に注意して作業しないといけないんですよ。

——なるほど。うっかり床に落としてしまった場合のことは考えたくないですね……。

町田:そうですね……。そんな時は、お店のスタッフが総出で、落としたネジを探すことになります。この後は、分解したパーツを洗浄・点検し、劣化などで交換が必要なものは交換します。それぞれ洗浄し、手磨きで仕上げたら再び組み立てて完成です。

——もともと汚れが気になっていたわけでは無かったのですが、オーバーホールでこんなにきれいになるとは……。ありがとうございました!

——他に、メガネのメンテナンスではどういった作業を行うのでしょうか?

町田:メガネの状態や店舗の設備状況によって異なるのですが、樹脂素材フレームの「みがき」はあまり知られていないかもしれませんね。

——「みがき」ですか?

町田:樹脂フレームは、使っていくと汗や皮脂汚れが表面に付着して、ツヤがなくなってしまうんです。白く粉を吹いたようになっていたり、汚れが付着して表面がザラザラとした感じになっていたり。これを、表面を削ってツヤを取り戻していく対応ですね。

ヴィンテージな風合いが好きで「ツヤがなくなった方がいい」という方もいらっしゃるのですが、新品のようなツヤを甦らせたい方にはぜひ試してみていただきたいです。

——どのようにメンテナンスするか教えてください。

町田:まずフレームからレンズを外し、樹脂フレームだけの状態にします。最初は目の荒いやすりで表面を削り、続いて先ほどより目の細かいやすりで表面を削っていきます。最後に専用の機械で仕上げみがきをすれば完成です。

——新品のメガネのようになりましたね!

町田:みがきは、専用の機器が必要でお時間を頂戴するメンテナンスです。受付する店舗や状況に応じて対応方法も変わってきますので、まずは店舗までみがきたいメガネを持参ください。

——使い込んだメガネでも、どれも見違えるようにきれいになって驚きました。お店に持参すれば、どんなメガネでもメンテナンスをお願いできるのでしょうか?

町田:汚れやネジの緩み、フレームの微調整はお店でもできるのですが、「ネジが外れた」「レンズが割れた」「フレームが大きく歪んだ」などのトラブルは、店頭では対応できない場合もあります。

店頭のメンテナンスでは対応できないと判断した場合は、メガネをお預かりし、福井県のパリミキ自社工場にメガネを送って修理します。先ほど行った「みがき」の処理も、お店で行えない場合は修理工場で対応することになりますね。

工場での修理が必要な場合(例)
  • 鼻当ての金属部分が折れてしまった
  • ネジが折れてしまった
  • メッキ塗装が剥がれてしまった
  • フレームが大きく曲がってしまった
  • フレームの丁番が折れてしまった
  • フレームが白く粉をふいたようになり、ツヤがなくなった

——フィッティングや調整といった「メンテナンス」ではなく、より大掛かりな「修理」となる、ということですね。

町田:他にも、メーカー指定のパーツが壊れてしまった場合は、お取り寄せに時間をいただきます。また複雑な構造のものや珍しい素材を使っているものなど、調整による破損リスクがあるものなど、メガネによってはメンテナンスをお引き受けできないこともあります。

なのですが、ご使用されているメガネによってコンディションは様々なので。まずはメンテナンスしたい、修理したいメガネをお店にお持ちいただき、スタッフにご相談いただくのが一番かな、と思っています。

——「メガネは壊れても修理できる」ことを知っていれば、お気に入りのフレームをより長く使い続けられそうですね。

町田:修理となると1〜2週間ほどお時間はいただきますが、数千円で対応可能なものがほとんどです。思い出の詰まったメガネを長く愛用したいという方はぜひ、定期的なメンテナンスや修理をして、メガネを使い続ける道を検討してみてほしいです。

メガネの破損や故障は“見え方”にも大きく影響を与えるものです。ご自分でなんとかしようとせず、まずは店頭までお持ちください。ご相談いただければ、私たちからお客様にとってベストな方法をご提案させていただきますので!

※ パーツ交換や工場での修理が必要な場合は、メンテナンスに料金が発生する場合がございます。また、樹脂素材の「みがき」の作業は、店舗の設備状況によってはお受けできない場合がございます。あらかじめご了承ください。

——今回の体験を通じて「もっとメガネを大切にしよう」と思いました。メンテナンスってとても大事なことだったんですね。

町田:よかったです! 繰り返しになりますが、“見え方”はご本人にしかわからないものです。自分に合っているのかは、定期的にメンテナンスしていかないと気づけない部分だと思います。他店で購入されたメガネでも「無理かな?」と思わず、お気軽にご相談ください。

パリミキは、全国に店舗を展開していますので、旅行先でもメンテナンス対応が可能です。最近メガネを使い始めた方から長年メガネを愛用されている方まで、お近くにいらっしゃった際には、お気軽にお店まで足を運んでいただけると嬉しいです。

——「メガネで困ったら、パリミキにお願いしよう」という気持ちで、足を運んでもいいんですね。

町田:もちろんです。メガネは毎日使うもの。毎日、最高のコンディションでかけられるのが一番ですからね。渋谷にいらっしゃる際には、メンテナンスにいらっしゃってください。いつでもお待ちしています!

——これからもメンテナンスをしながら、メガネを大切に使おうと思います。本日はありがとうございました!

メガネの掛け心地や見え方は、その時々のあなたのコンディションにあわせて、正しい調整が必要なもの。掛けているメガネに違和感がある、長い間、調整をしていない……という方は、一度、メガネのメンテナンスをしてみてはいかがでしょうか。

パリミキで購入いただいたメガネであれば、アフターサービスも充実。レンズの度数変更は6ヶ月まで無料。フレームも1年間の品質保証があり、自損・他損に関わらず破損してしまった場合も1年間半額にて修理・交換を対応しています。「ミキ安心保証プラス」なら最大2年間のロングサポートのため、安心してメガネをお使いいただけます。

ご使用されているメガネの掛け心地、見え方に違和感を持たれた場合は、購入したお店やメガネのブランドに関わらず、最寄りのパリミキ店舗までお持ちください。メガネの悩みをお伺いし、最適な修理・メンテナンスをご提案いたします。

(取材・文=つるたちかこ/写真=舛元清香/編集=伊藤 駿(ノオト))

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