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サングラスの「紫外線透過率」と「可視光線透過率」って?数字の見方とおすすめの選び方

2025.10.13

サングラス

サングラスを選ぶときにチェックしたいのが、「紫外線透過率」および「可視光線透過率」です。それぞれ何を意味する数字で、サングラス購入時はどういった点に気をつければよいのでしょうか?

用途や目的に応じたレンズと一緒に、「サングラスのおすすめの選び方」をご紹介します。

近年のレンズは「紫外線透過率1%未満」がほとんど

紫外線透過率とは、「レンズを通り抜ける、紫外線(UV)の割合」を示した数字で、紫外線透過率が小さいほどUVカット機能が高くなり、レンズを通して目に届く紫外線量が少なくなります

注意が必要なのは、商品によっては「紫外線透過率」ではなく、「UVカット率」とされている場合もあること。UVカット率の見方は、紫外線透過率とは逆。数字が大きいほうがUVカット機能も高くなるため、チェック時は気をつけるようにしましょう。

しかしながら、メガネ・サングラスともに近年販売されているUVカット機能を持つレンズは、そのほとんどが「紫外線透過率1.0%以下(未満)」もしくは「UVカット率99%以上(100%)」。大半のレンズが十分なUVカット機能を持っているため、「機能の有無」さえ確認できれば、細かい数字まで気にする場面はほとんど無いかもしれません。

可視光線透過率は「数字が小さいほど、暗く見える」

可視光線透過率とは、「レンズを通り抜ける光の割合」を示した数字です。つまり「可視光線透過率70%」のサングラスは、目に届く光の3割をレンズがブロックし、残り7割が目に届くということ。「数字が小さいほど暗く見える」と覚えておきましょう。

サングラスのレンズの色が濃いほうが、可視光線透過率も低い(暗く見える)のが一般的。ちなみに、カラーレンズでも上部と下部で色の濃さが違う「グラデーションカラー」のレンズの場合、可視光線透過率は「レンズ中央部」のものになります。

一方で、周囲の紫外線量に応じてレンズの色が変わる調光機能付きレンズは、「レンズの色が最も濃くなった状態の可視光線透過率」もしくは「可視光線透過率が変化する幅」のいずれかが用いられます。「70%」等、数字が1つしか記載されていない場合は前者。後者の場合は「20%〜70%」等、数字が2つで表現されます。

使う用途や時間帯で見え方が大きく変わるため、サングラス購入時は可視光線透過率も意識してチェックすると良いでしょう。

サングラスの良い選び方は? 疑問とおすすめの方法

ここからは、サングラスの選び方についてよくある質問とその回答をご紹介します。サングラス選びにお役立てください。

Q. レンズカラーによって、それぞれの透過率に影響はありますか?

紫外線透過率に影響はありません。しかし可視光線透過率は、レンズの色や濃さによって変化します。

濃い色のレンズは眩しさ軽減効果が高いのはもちろんのこと、カラーレンズの色味でも可視光線透過率は変わります。例えばイエロー系のレンズは可視光線透過率が高く、グレーやブラウン系のレンズは低い傾向があります。

またカラーレンズによって特性が異なり、周囲の見え方や強調される色味も変わります。見ているもののコントラストをはっきりさせるブラウン、色味の変化が控えめで周囲が自然に見えるグレー、暗くなりすぎず、落ち着いたコントラストで見えるグリーンなどが特徴的。レンズカラーも、サングラスの目的や用途に応じて選ぶのが良いでしょう。

Q. サングラスの可視光線透過率は、どのような基準で選ぶと良いですか?

「日中のアウトドアレジャーで使いたい」や「夜間の運転中に使いたい」など、自分がサングラスを使いたい時間帯と用途から考えてみてはいかがでしょうか。用途に合わせてレンズカラーを選べると、なお効果的です。

その際に意識するとよいのが、日中や夜間など「どの時間帯に使用するか」です。日中の、強い日差しの中で使用するのであれば、サングラスの可視光線透過率は「10%〜30%」程度。特に眩しさを感じやすい光を緩和する機能を持つブラウン、グレー系のレンズと合わせれば、より効果的です。

一方で、相手からも自分の目が見えやすいなど、日常生活で使いやすいサングラスの可視光線透過率は「40%〜80%」程度。ライトカラーのレンズであれば、ブラウンやグレー系が定番。よりファッション性を意識するのであれば、イエローやピンク系のレンズもおすすめです。

注意点として、ドライブで着用するサングラスは、日本産業(JIS)規格にて「日中の運転でかけられるのは、可視光線透過率が8%以上のもの」「夜間の運転では、可視光線透過率が75%以上のもの」とルールが定められています。運転に使用するのであれば、可視光線透過率をチェックして、十分な見え方を確保するようにしましょう。

ドライブで着用する場合、その状況にあわせてサングラスを選択する必要があります。選び方に困った場合は、お店のスタッフにお気軽にご相談ください。

また、サングラスの用途によっては、特定の機能を持つレンズを導入してみるのはいかがでしょうか。

釣りなどのアウトドアワーク中や運転中に使用したい方は、光のぎらつきを抑える「偏光レンズ」がおすすめ。日常生活により馴染むサングラスが必要なら、周囲の紫外線量に応じてレンズの色が変わる「調光レンズ」も、導入を検討してみてください。

Q. 既製品と比較して、自分用に作るサングラスは何が良いのでしょうか?

眼鏡店では、メガネを作るのと同じように、好きなフレームとレンズを選んでサングラスを作ることができます。

普段は近視や遠近両用のメガネを使っている方でも、ご希望のレンズに好みのカラーを入れることも。自分にぴったりフィットしたサングラスが欲しい人、長時間かけても疲れにくいサングラスを探している人はぜひご検討ください。

パリミキのお店であれば、ご自身に合わせたフレームの調整はもちろん、サングラスの用途に応じた機能性レンズも、幅広い選択肢からお選びいただけます。気になるフレームがありましたら、ぜひお店スタッフにお声がけください。

  • 文・編集=ノオト
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