メガネ(眼鏡・めがね)のPARIS MIKI

第二回 ロービジョン・ブラインド 川柳コンクール 優秀作品及び入選作品発表

2019.03.15

「パリミキ」「メガネの三城」を展開している株式会社 三城(本社:東京都港区、代表取締役長:澤田将広、以下パリミキ)は2019年3月11日「第二回 ロービジョン・ブラインド 川柳コンクール」の最優秀賞、各部門賞、NEXTVISION賞ならびに入選100作品を発表しました。

応募者の6割以上が視覚障害当事者で、年代的には50代以上の応募が6割でした。しかし、20代以下の応募も15%近くあり、幅広い層からの応募を得ることができました。

ありがたや 券売機のない ラーメン屋     『ナ月 様 男性(ロービジョン)』

転がった 小銭へ耳が 追いかける       『五十嵐静子 様 女性(ブラインド)』

杖や犬 まだ壁あるかな わが日本       『ココナゴの父 様 男性(盲導犬歩行指導員)』

健常者 なる呼称こそ 恥ずかしい 『右田俊郎 様 男性(その他 一般)』

満開の 桜並木を 鼻で観る(鼻できく)    『三色すみれ 様 男性 (ブラインド)』

「ロービジョン・ブラインド川柳コンクール」は、どのコンテストにもない新しい視点と特徴がある。 
まず、一つは、読者に「気づき」をもたらすことである。応募作品の中には、切実な現状や要望が書かれたものもあるが、それらは川柳にならなければ気づかれなかったことである。
もう一つは、川柳の詠み手の立場を分類していることである。このことによって、「見えにくさを感じている方」「メディカル・トレーナー」「サポーター」が、普段、体験したことや思っていることを、それぞれの立場から率直に表現し発信する、機会と場をもつことができた。
さらに、このコンクールの意義として、「見えにくさを感じている方や関係者から見た、その場その時の〝時代〟が川柳という形で記録される」ということがある。こんな世の中でこんな風に感じていたのだということを、川柳で後世に伝えることができる。
心温まる川柳がたくさん詠まれる社会にしていかなければならないが、「ロービジョン・ブラインド川柳コンクール」の果たす役割は大きい。

経歴:1940 年静岡県生まれ、元 NHK アナウンサー、NHK「俳句王 国」司会、『川 柳マガジン』選者、愛媛新聞月刊誌『アクリート』 川柳欄選者 現在:日本農業新聞川柳選者、愛媛CATV「八木健の川柳天国」「八 木健の俳句遊遊」主宰、滑稽俳句協会会長、俳句美術館館長

このコンクールは、「目に障がいがある方」が日々感じていらっしゃる日常の出来事を川柳で表現することで、当事者の方だけでなく社会全体で共感出来ることを目的とし、昨年に続き第二回目の開催となりました。普段から思っていてもなかなか言えないことを川柳で表現することで、自分と周囲の相互理解を深めるきっかけにしてもらいたい。また、川柳にユーモアのエッセンスを加えることで、自分の気持ちも前向きにしてもらえれば、という思いを込めて開催しています。

パネル展示  日時:3月16日〜5月6日(予定)
場所:メガネの三城 神戸三宮店にて

この記事をシェアする