メガネ(眼鏡・めがね)のPARIS MIKI

福祉機器展示会に参加して

2019.11.24


先日「読書バリアフリーとユニバーサルアート展」が、徳島市シビックセンターにて開催されました。
これは、障がいの有無にかかわりなく活字文化や芸術を享受し、「誰もが心豊かな人生を送ることが出来る社会の実現」をテーマに、福祉機器の紹介と障がいのあるアート作家さんの作品展示が行われました。


徳島県で訪問サービスを担当している新居田さんは、2016年から福祉機器展示会に参加するようになり、今回で3回目になります。
会場内では視覚障がい者向けの拡大読書器やルーペなどを展示して、ご来場くださった方には積極的にお声掛けをして、使い方やご購入までのご説明やご相談のお手伝いをされていました。

今年6月に、視覚障がい者の読書環境を改善するための法律「読書バリアフリー法」が成立しました。
例えば地域の図書館に、点字図書、拡大図書、録音図書、電子データ、などを充実させること、そうした資料作成や端末整備からネットワークで繋ぐなど、様々な支援活動が盛り込まれています。
どのような身体条件や居住地でも、等しい読書機会が得られて、文化的で愉しい生活が実現できるための、第一歩になりました。

ご来場者の中には、拡大読書器の購入に際し給付金が受けられることを知らない、日常生活用具をどこで買えば良いのか分からない方もおられるました。
障がい者手帳や難病指定を受けると、遮光眼鏡や拡大読書器などが福祉制度を使って購入できますが、その情報が伝わっていないことも多々あり視覚障がいは情報障害です、と新居田さんから教えてもらいました。
視覚障がい者を取り巻く福祉制度や支援には、日常生活や就労から趣味まで様々なものがあります。
法律が出来ても実効性が伴わないと意味もありませんので、私たちの訪問活動でその役割を少しでも担っていきたいと思いました。

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