メガネ(眼鏡・めがね)のPARIS MIKI

メガネとコンタクトを上手に使い分けて、目の健康を守ろう

2022.04.25

コンタクトレンズ

視力を矯正する「メガネ」と「コンタクトレンズ」。日頃からシーンによって使い分けていたり、在宅ワークが増えてメガネをかける頻度が上がったりされた方もいらっしゃるでしょう。今回は、メガネとコンタクトレンズそれぞれのメリットを解説しながら、目の健康を守るための上手な使い分けについて考えます。

レンズを使って視力を矯正するメガネと、瞳に直接装着するコンタクトレンズ。視力を矯正する原理は同じですが、大きな違いのひとつに「視野の広さ」があります。

上記イラストのように、メガネは、視界にフレームが入り込んだり、レンズがないフレームの外側部分がぼやけたり、視野が限られています。一方コンタクトレンズは、瞳に直接レンズを装着するため、視界を遮るものがなく、裸眼と同じくらいの視野で見ることができます。

ここからは、メガネとコンタクトレンズそれぞれのメリットや利用シーンを紹介していきます。

見えにくさを感じている方が、まず試しやすいのはコンタクトレンズよりもメガネです。フレームの種類も多く、豊富なデザインから用途に合わせたメガネを選べます。簡単にメリットをまとめると、

・取扱いが簡単
・手軽にかけ外しができる
・眼を傷つける心配がない
・コスパがいい
・ファッションアイテムとしても楽しめる

などが挙げられます。

春先には花粉から目を守るためのメガネや、PCやスマホのブルーライトをカットするメガネが発売されるなど、視力補正以外の用途にも利用されています。普段はコンタクトレンズを着用している人も、目の違和感やトラブルに備えて、メガネを用意しておくとよいでしょう。

また長期的に使えることから、使い捨てのコンタクトレンズと比べるとコスパ面でのメリットも大きいのが特徴です。

注意点としては、気温差でレンズが曇る、メガネの重さで着用のストレスを感じやすいところでしょう。
また、スポーツをする際にメガネをかけていると、汗によってずれてしまう、ぶつかってメガネが外れたり、壊れたりするなど思わぬトラブルにつながることも。日常的に使っている中でも、落としてしまったり、踏まれてしまったりすることもあるでしょう。メガネに関するお困りごとは、そのままにせず、お近くの店舗までお気軽にお問合せください。

常にメガネを着用している方は、睡眠時と入浴時以外はメガネをかけていることが多いはず。長く使うためにも、メガネのお手入れは必須です。理想は、1日1回のクリーニング。以下の記事も合わせて、ご確認ください。

在宅ワークの増加によって、コンタクトレンズの使用頻度が減り、メガネの着用頻度が増えたという声も聞きます。パソコン画面など近距離をよく見る場合では、コンタクトレンズよりもメガネを着用する方が目にかかる負担は少ないでしょう。メガネはかけ外しのしやすさから、老眼で手元を見たい時や車の運転時など「使いたい時だけ使用する」というシーンにも向いています。

続いて、コンタクトレンズのメリットや利用シーンをご紹介しましょう。

コンタクトレンズには、大きくソフト・ハードと2種類のレンズがあり、ソフトレンズの中にも1日で使い捨てる「1Dayレンズ」、洗浄して使う「2ウィークレンズ(2週間利用)」「マンスリーレンズ(1ヶ月利用)」、また瞳の色を変化させる「カラーレンズ」もあります。メガネのようなフレームがないので、自然な素顔のままで視力矯正をしたい時に適しています。メリットをまとめると、

・視野が広く、強い度数でも歪みが少ない
・左右の視力差が大きい人でもストレスなく使いやすい
・「1Dayレンズ」は、お手入れの必要がない
・さまざまなスポーツに適している
・カラーレンズで、瞳の印象を変えることができる

などが挙げられます。

メガネを着用していたけれど、運動部への入部をきっかけにコンタクトレンズを購入する学生さんも多いそう。また、これまでメガネだった方のイメージチェンジにもコンタクトレンズは人気のアイテムです。
2021年に行われたMyVoiceによる『コンタクトレンズの利用に関するアンケート調査』によると、「ソフトコンタクトレンズ 1日使い捨て(1day):終日装用」を利用しているのは、全体の41.2%と回答。お手入れの手間がかからず、気軽に使えると利用者が増えているようです。

直接瞳に装着するコンタクトレンズは、メガネに比べると取扱いに注意が必要です。正しい着脱を心がけ、装着時間も意識しましょう。また、目の健康を守るためにも、定期的な医師の検診が大切です。お手入れが必要な「2ウィークレンズ」や「マンスリーレンズ」は、レンズ装用後の消毒・洗浄をきちんと行いましょう。

レンズケア製品は、各メーカーから発売されています。記載されている説明文をよく確認し、その手順に従ってお手入れします。またコンタクトレンズを入れるレンズケースも、使用するごとに洗浄・乾燥させ、定期的な交換が推奨されています。自分の生活スタイルに合ったレンズの種類を選び、適切なケアを行い、安全・清潔にコンタクトレンズを使いましょう。

スポーツをしている人から、瞳を大きく見せたいと考える人までコンタクトレンズの利用シーンは様々。視界が広く、歪みが発生しにくいため、外出時をはじめアクティブに活動したい日におすすめです。心地よく使い続けていくには、コスト面だけでなく、酸素透過率の高さや、保湿成分の配合などもしっかりとチェックしましょう。

それぞれのメリットをご紹介しましたが、メガネもコンタクトレンズも、医療機器です。初めて購入される際には、必ず専門医による目の検査と処方を受けてください。使用頻度や利用シーン、併用も考えながら生活スタイルに合わせて選びましょう。

現在使っているメガネやコンタクトレンズに不具合を感じた場合は、専門スタッフのいる店舗へお気軽にご相談ください。目の健康を守るためにも、それぞれ正しい使い方を心がけましょう。

(取材:文=つるたちかこ / 編集=ノオト)

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