「補聴器」と「集音器」の違いとは? それぞれの特徴を解説

2025.07.21

補聴器
見えにくいときにメガネをかけるように、聞こえにくさを感じたら、適切な機器を活用することが大切です。聞こえを補う機器として、多くの人が思い浮かべるのが「補聴器」や「集音器」でしょう。利用を検討する際は、この2つの違いを正しく理解しておく必要があります。

今回は補聴器と集音器の違い、特徴などを解説します。
INDEX

    そもそも「補聴器」「集音器」とは?

    「補聴器」と「集音器」は、そもそもどんな製品なのでしょうか? まずは、それぞれの機能について解説します。

    必要な音を届ける「補聴器」

    補聴器は「医療機器」に分類される、精密な電子機器です。聴力測定の結果をもとに、一人ひとりの聞こえに合わせて、どの音をどれくらいの音量で聞くのが快適なのか、周波数に合わせて調整できます。

    自宅でテレビを見ているとき、街を歩いているとき、家族や友人と談笑しているときなど、そのときどきの状況に応じた「必要な音」を調整してくれるので、「雑音が聞こえる」などのストレスを感じにくいのが特徴です。

    周囲の音を一律に大きくする「集音器」

    集音器は、補聴器と近い形のもののほか、ワイヤレスイヤホンに似た形状、ポケットラジオのようなものなど、さまざまな種類がある

    集音器は、周囲の音を集めて大きく聞こえるように変換するオーディオ機器です。家電量販店や通販で手軽に購入でき、なかには1万円未満で手に入る製品もあるため、「まずはお試し」と思っている方にも手に取りやすい製品といえるでしょう。最近では、スマートフォンのアプリと連動した製品も出ています。

    ただし、多くの場合、細かな調整ができず、低音から高音まで一律で増幅するため、雑音を拾いやすく、複数の音が入り交じる環境では、大事な会話が聞き取りにくくなることがあります。静かな部屋で面と向かって会話をするなど、周囲の音が一緒に大きくなっても支障のない場面で活用するとよいでしょう。

    「補聴器」と「集音器」の違いとは?

    「補聴器」と「集音器」の違いを、さらに詳しく見ていきましょう。両者は主に「目的」「効果や効能」「価格」「アフターフォロー」が大きく異なります。

    違い①目的

    補聴器は、医師に難聴と診断された方のための医療機器。医師の診断を受けた上で購入することが推奨されています。一方、集音器は難聴者に向けた製品ではありません。日常における聞き取りにくさを補助するものとして作られています。

    違い②効果や効能

    補聴器の製造・販売には厚生労働省が定めた基準を満たす必要があります。そのため補聴器は、効果や効能が明示されており、品質の信頼性も担保されています。取り扱い店舗に関しても、保健所への届出や管理者の設置など、安全性への配慮が必要になります。

    一方、集音器はオーディオ家電なので、そういった基準は特に設けられていません。種類によって精度に幅があり、さまざまな場所で購入できます。

    違い③価格

    補聴器は「一定の身体障害者用物品」に該当するため非課税ですが、高性能な部品を用いた精密機器のため、本体価格が10万円以上することが多いです。一方、集音器は、廉価なものが多く出回っています。

    ちなみに「補聴器は高いから」と価格へのハードルを感じている方にはレンタルがおすすめです。パリミキの『らくみみ』は、最短2か月から最長3年間まで月額6,600円から使うことができ、3か月目以降は器種変更や解約が可能です。
    https://www.paris-miki.co.jp/products/hearingaid/rental/

    違い④アフターフォロー

    補聴器は「購入して終わり」の製品ではありません。その都度、自分の耳の状況に合わせた定期的なメンテナンスが欠かせません。購入してから2か月ほどは、何度か店舗へ出向き、調整を行う必要があります。耳垢や湿気による汚れを取り除く乾燥クリーニングや、困りごとがないかのヒアリングなど、長く使い続けるためのメンテナンスを行うのです。

    一方、集音器は、状況に合わせた微調整を行う機能は備わっていないことが多いため、音量以外の調整が難しいです。

    以下に、補聴器と集音器の違いをまとめてみました。それぞれの違いを正しく理解し、自分にあった製品を選びましょう。

    補聴器
    目的 聴力を補強する医療機器
    価格 10〜50万円/片耳分
    ※ パリミキは補聴器レンタルあり
    月額6,600円〜
    聴力測定 あり
    販売方法 販売員による対面販売
    メンテナンス 購入店での定期的な点検あり
    集音器
    目的 日常の音を大きくする家電製品
    価格 1〜2万円/片耳分
    聴力測定 なし
    販売方法 通販や家電量販店での販売
    メンテナンス なし(取扱説明書のみ)
    補聴器
    目的 聴力を補強する医療機器
    価格 10〜50万円/片耳分
    ※ パリミキは補聴器レンタルあり
    月額6,600円〜
    聴力測定 あり
    販売方法 販売員による対面販売
    メンテナンス 購入店での定期的な点検あり
    集音器
    目的 日常の音を大きくする家電製品
    価格 1〜2万円/片耳分
    聴力測定 なし
    販売方法 通販や家電量販店での販売
    メンテナンス なし(取扱説明書のみ)

    補聴器のことならパリミキに

    日常生活を振り返り、聞こえにくさを感じるようであれば、一度、自身の「聞こえ方」について考えてみましょう。

    • 言葉がはっきり聞こえず、会話が億劫になっていないか?
    • 聞きにくいことで家族や周囲とのコミュニケーションが減っていないか?
    • どれくらい聞こえるようになったら、日常生活が快適になるのか?

    聞こえに不安がある方は、まずは医療機関(耳鼻咽喉科)の受診をおすすめします。最近では、イヤホンの使いすぎなどで、年齢を問わず難聴になるケースも増えています。いつか聞こえるようになるだろうと、そのままにせず、しっかりと検査して適切なケアをしていきましょう。

    耳に関する機器のことで相談があれば、お気軽にパリミキの店舗へお越しください。補聴器や集音器は、いずれも音をより聞き取りやすくするための機器ですが、さまざまな違いがあります。両者の目的や違いを理解したうえで利用するようにしましょう。

    • 取材:文=つるたちかこ
    • 編集=伊藤 駿(ノオト)
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