第五回「ロービジョン・ブラインド 川柳コンクール」
優秀賞発表のお知らせ
2023.03.29
2023年3月29日(水)、「第五回ロービジョン・ブラインド 川柳コンクール」優秀賞を発表いたしました。
このコンクールは、視覚障害に因んだテーマを、視覚障害当事者だけではなく、それぞれの視点で川柳にして社会全体で共感できることを目的としています。応募総数3,356作品のなかから、次の作品が優秀賞に選ばれました。
優秀賞の他に、入選100句を選出しております。詳細はコンクールホームページをご覧ください。
作品を通じて視覚障害者の日頃感じていることや、その取り巻く人々の想いを垣間見ることができます。
今年度は、日本眼科医会様がご後援くださることになり、「日本眼科医会賞」が新設されました。また、ご協力くださる団体も、これまでより二十以上増えました。俳句も川柳も、コンクールは巷に溢れていますが、コンクールの目的が明確で社会的意義の大きいものは少ないように思います。この「ロービジョン・ブラインド川柳コンクール」は、全く新しい挑戦であり、その試みが着実に理解され、多くの皆様にご協力いただいているのは、本当に有難く嬉しいことです。
今年は、次のような言葉が作品に特に多くみられました。「歩きスマホ」「セルフレジ」「タッチパネル」。どれも機器にまつわるものです。そして、どれも人との直接的なつながりを薄弱にしてしまうものばかりです。便利で処理速度の速い機器が増えたことで、世の中が豊かになっているように錯覚しそうですが、逆に不便、複雑で、人に冷たい社会になっていっているような気がしてなりません。
このコンクールは、見えにくさのある方のためだけでなく、全ての人にとって心豊かで安全な社会とは何かを考えるきっかけになってくれる、きわめて貴重な存在です。
元NHKアナウンサー
NHK「俳句王国」司会10年
元『川柳マガジン』選者
元愛媛新聞月刊誌『アクリート』川柳欄選者
現在
日本農業新聞川柳欄選者
月刊俳句総合誌『俳壇』選者
愛媛CATV『八木健の川柳天国』主宰
愛媛CATV『八木健の俳句遊遊』主宰
滑稽俳句協会会長
俳句美術館館長
浪曲・虎造節保存会創立名誉会長
著書
『八木健の川柳アート』
『俳句 人生でいちばんいい句が詠める本』
『滑稽俳句集』
『平成の滑稽俳句』
『すらすら俳句術』
『教師のための俳句読本』
『海外俳句入門』他