快適な生活を送るための補聴器選び

2020.12.07

補聴器

聴力が低下し、周囲の音が聞こえにくくなっても、補聴器を使うことによって、以前と変わらない生活を送れるようになるというケースは珍しくありません。しかし、金額や慣れない機械を使うことへの抵抗など、装用に踏み切れない理由もあることでしょう。この記事では適切な補聴器の選び方を紹介いたします。ぜひ参考にしてください。

聴力は多くの場合、ゆっくりと時間をかけて低下していきます。そのため、明確なきっかけがなく、補聴器導入に踏み切れないというケースが多々あります。まずはご自身や、ご家族が補聴器の装用を検討するべきかどうか、確認してみましょう。

日本では65歳を過ぎた頃から、難聴の比率が大きく上がると言われています。男性がやや高い傾向にありますが、これは職場などまわりの環境の影響が大きく、男女の差はさほど関係ないと考えられています。女性の社会進出と共に、この差は縮まっていくことでしょう。
補聴器利用者の比率が上がるのは、75歳を過ぎてからです。難聴比率が増え始める時期と比べると、10年ほどの開きがあります。この10年の開きの理由として、まだ補聴器を使うほど聴力が衰えてはいないという意識や、心理的な抵抗が原因の場合が多いようです。
聴覚は、筋肉と同じように、使わなければ衰えていきます。難聴を放置してしまうと、ご自身が不便に感じたり、周りの人に負担をかけたりするばかりでなく、聞こえないことで危険なこともあります。年齢の目安もありますが、聞こえにくいと感じたら、なるべく早くに対策をとることが重要です。

前述の通り、聴覚はゆっくりと衰えていきます。そのため症状を自覚しにくいといえます。聞き間違いや、聞き返し、電話の声が聞き取りづらいなど、こうしたことが増えた気がするという方は、装用を検討した方がよいでしょう。
初期症状では「気がする」だけで、本人はさほど深刻に捉えていないかもしれません。一緒に暮らしているご家族の方も、上記のような兆候がないかチェックしてみてください。テレビの音も重要な目安になります。周りの人がうるさく感じるような大きな音量でも、本人が気にせず試聴しているような場合は、聴力が衰えている可能性が大きいといえます。

聴力が低下すると他の人との意思の疎通をとるのが難しくなってきます。聞き間違いが増えますし、声を大きく出さないと聞こえないため、強い口調になりがちで、怒られているように感じるケースが多くなります。
そのため普段の日常会話が減り、用件だけを伝えるような味気ないものになってしまいます。
このような機会が増えたように感じたら、それはご自身の聴力低下が主な要因かもしれません
補聴器をお使いいただくことで、これらの問題の多くが軽減されます。ご家族や友人との会話がより円滑になりますし、テレビも周りの人と同じ音量で聞き取れるようになるので、一層楽しめるようになるでしょう。

今では65歳を過ぎても、お仕事を続けている方が多いかと思います。そうした方も、社内やお客様との会話のなかで、聞き間違いや、聞き返しが減ることで、無用なトラブルを回避することができます。
旅行や、散歩が趣味の方は、街中で後ろから近づいてくる車や、自転車の音に気付けるので、外出もしやすくなります。病院や銀行でも、自分を呼ぶ声が聞き取りやすくなります。
人は毎日、耳から入ってくる音によって多くの情報を得ています。この「きこえ」による刺激は脳の働きと密接に関わっていますので、補聴器は老化防止にもつながります。

補聴器には大きく分けて6つの種類があり、それぞれに特徴があります。

「耳あなタイプ」は文字通り、耳あなに収めるタイプで簡単に装着でき、耳のもつ本来の機能を活用できます。一方で、耳あなの大きさによっては対応できない場合もあります。

「耳あなタイプ(フルサイズ)」はオーダーメイドで個々の症状に対応できますが、大きくて目立つのが難点です。ですが、高度の難聴にも対応できるというメリットがあります。

「マイク分離耳あなタイプ」は、マイクを外に出すことで、小さな機械で通常の耳あなタイプと同じパワーを実現しています。耳の持つ集音効果を活用できます。

「外耳導マイクタイプ」は目立たず、耳を塞がれる感覚が少ないというメリットがあります。ただし高度難聴の場合、対応できないことがあります。補聴器が初めての方におすすめのタイプです。

「耳かけタイプ」はさまざまな症状に対応でき、種類や機能が豊富です。

「箱型」は安価で対応範囲が広く、手元で操作できるという便利さがあります。反面、ケーブルや本体が邪魔になる場合があります。

補聴器の種類については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

多くの人にとって補聴器の価格は高いというイメージがあるのではないでしょうか。そのため装用をためらっている人もいるかもしれません。具体的な価格とその理由について説明していきます。
補聴器一台の価格は、平均で15万円程です。全体の約半数の人が11万円~20万円のものを使用しています。
10万円~20万円が通常の価格帯で、高価格なものは21~30万円、31万円以上の価格帯がプレミアムとされています。
高性能なものであれば、片耳だけで50万円を越えるということもあります。平均で見ても、両耳で30万円前後と決して安価なものではありません。ただし、それには理由があるのです。

補聴器の機能は、単純に音を大きくするというものではありません。難聴には、例えば「高音域が聞き取りにくい」など、さまざまな症状があります。そのような個々の難聴の状態にあわせて調整ができるように作られています。最近では主にコンピューターによる調整が行われていますが、それに合わせてICチップやマイク、レシーバーなどが開発されています。また目立たないように部品を小型化させるなど、多くの非常に高度な技術が用いられています。さらに耐久性をもたせるために湿度や温度への対策も必要で、こうした要因からどうしてもある程度の価格が必要になってしまうのです。

また、補聴器は購入したらそれで終わりという製品ではありません。特に初めて装用する方は、慣れるために一定のトレーニング期間といえる時間が必要になりますが、その間聞こえにあわせて補聴器の調整が必要になります。またご自身の聞こえの状況も変わることがありますので、そうした変化に合わせてアフターケアが必要になります。こうしたケアや調整の多くも補聴器の価格の中に含められているケースが多くなっています。なおすべてのアフターケアが無料というわけではありませんので、詳細については購入した店舗でご確認ください。

快適に利用できるか分からない補聴器を、いきなり購入するのは、なかなか難しいという方も多いでしょう。そうした方は、まずはレンタルで試してみるという方法があります。三城ではまずは補聴器を使ってみたいという方のために補聴器の貸し出しサービスを行っています。
店頭ではなく、日常生活の中で補聴器を試すことができるので、より使い心地を実感できるでしょう。自分にあった補聴器のタイプを見極めることもできます。

補聴器を選ぶ時の流れとして、まずはあらかじめ耳鼻科医の診断を受けることが大切です。その上で、補聴器を扱っている補聴器専門店や、メガネ店を来店が必要になります。
そこで、店舗スタッフに耳の聞こえなどについて相談し、聞こえの程度の測定を行います。正確な測定をし、補聴器がより合うように調整することが重要です。
聞こえの測定ができたら、その結果や、使用環境、お悩み、ご予算などに合わせ補聴器の機種を選び、試聴をしてみて、場合によって調整をします。
詳しくは、以下をご確認ください。

補聴器は機能も種類も多岐に及んでいるため、それぞれのスタイルに合った製品を、自分だけで正確に選ぶのは困難です。そのため、どの販売店で購入するか、が補聴器の選ぶ上で非常に重要になります。
販売店の選び方の1つの参考として、補聴器の取り扱いに関する資格「認定補聴器技能者」をもったスタッフがいる店舗であれば間違いないでしょう。パリミキ・メガネの三城も多くの店舗に認定補聴器技能者を配しておりますので、ぜひご利用ください。

聴力は年齢と共に衰えていきます。65歳が一つの目安ではありますが、個人差が大きいので、おかしいと感じたら、すぐに耳鼻科医の検査を受けるなどした方がよいでしょう。本人は自覚しにくいものなので、共に暮らす家族のサポートも重要です。
補聴器によって、生活が劇的に改善されるというケースは珍しくありません。逆に放置していると進行も早くなってしまいます。ぜひ、早めに検討してください。
ご自身だけで、症状に合った最適な商品を選ぶのは困難です。専門家がいる店舗であれば、一つひとつのお悩みに的確な対処が可能です。ぜひ一度ご来店のうえ、ご相談ください。

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