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明るさで色が変わる「調光レンズ」ってなに? 普段の生活で使ってみたら

2024.05.27

フレーム レンズ

メガネをかけて普段の生活を送るなかで、日差しとそのまぶしさが気になったことはありませんか?

「眩しさ対策」として真っ先に思い浮かぶのがサングラス。しかし、掛け外しの手間や、色付きレンズにハードルの高さを感じて、眩しさ対策を行えていない人が多いのではないでしょうか。

そんな方におすすめしたいのが、紫外線を受けて色が変わる「調光レンズ」。視力矯正用のレンズにオプションで調光機能を持たせることもできるため、「メガネとサングラスを併用したい!」という希望も叶えてくれる優れものです。

日常使いをする人が増えているという調光レンズは、生活のなかでどのように使うことができるのでしょうか? 実際に体験してみました。

調光レンズとは、紫外線を受けて、透明だった状態からどんどん濃い色へと変色していく機能を持ったレンズのこと。屋内では透明のレンズが、屋外では日光を浴びて色付くことで、まぶしさや紫外線から目を守るサングラスと同様の機能を果たすようになるのです。

サングラスとの一番の違いは、紫外線を受けていない状態の調光レンズは、一般的なレンズと同様のほぼクリアな色であること。メガネレンズにオプションとして調光機能を付与することで(※)、「日常使いしているメガネが、外に出たらそのまま度付きサングラスに」という活用ができるようになります。

※ 近視用や遠視用、遠近両用など、レンズの補正機能の種類に関わらず、オプションで調光機能を追加することができます。

もちろん普段からメガネを使用する人に限らず、屋外レジャーを楽しむ人向けの、「度の入っていないサングラス」としても調光レンズは活用可能。

調光レンズは紫外線量にあわせて、曇りの日は薄めに、晴れた日は濃く……といったように、レンズの色がグラデーションで変化します。つまり、調光レンズを使ったサングラスは、「その時間や天候にあわせて、最適な見え方を提供するアイウエア」として使用可能。仕事やアウトドアレジャーなど、シチュエーションを選ばず活用することができるでしょう。

一般的なサングラスにありがちな「外出時に着用して、屋内に入ったら外す」といった掛け外しの手間が不要になり、1本のメガネ(サングラス)で屋内と屋外、幅広い用途とシチュエーションで活用できるのが、調光レンズの大きな強みなのです。

そんな調光レンズを使用したメガネ(サングラス)は、日常生活の中でどのように活用できるのでしょうか。どういった場面やシチュエーションでメリットを感じるのか、普段の暮らしに導入してみました。使用したのは、紫外線を受けるとグレーに変色する調光レンズです。

使うなかで感じたのが、調光レンズを用いたメガネの「掛け外しが最小限」なことによる、想像以上の快適さでした。

例えば、強い日差しを避けるためにサングラスをかけて外出した場合。屋外を歩いているときはいいものの、電車に乗るときや建物の中に入ったときなど、その時々の眩しさにあわせた、サングラスの「掛け外し」を手間に感じたことがある方もいるのではないでしょうか。外したサングラスをどこにしまえばいいかわからない……なんて場合もあるかもしれません。

しかし、調光レンズであれば周囲の紫外線量に応じてレンズの色が変化するため、「屋内でも暗いまま」なんてことはなく、その時々にあった色のレンズで時間を過ごすことができます。屋外に出たときのレンズの着色、屋内に入ったときのレンズの脱色もとてもスムーズで、常に「気がついたら、見え方が楽になっている」という状態です。

「屋外と屋内」の行き来が多いときにも調光レンズのメリットを強く感じることができるはずです。例えば、屋外ステージと屋内ステージを行き来する音楽フェスに出かける日や、野外での活動が長く、そして“しっかり見る”ことを特に重視したい旅行や観光といったお出かけでも役に立つでしょう。

そして「屋内ではレンズの色が薄い」ことも、シチュエーションによってはメリットに感じる人が多いかもしれません。

「眩しさから目を守るアイウエア」として使用する人が増えているサングラスですが、日本人の生活には十分に浸透し切っていないもの。「話している人が、サングラスをかけていると緊張する」「会話する相手は、目が見えている方が安心する」と感じる人もいます。

そんななかで、紫外線量が少ない時や屋内では薄く色付いて目を守る調光レンズは、「眩しさから目を守りたい」と「コミュニケーションを取る相手を緊張させたくない」、2つの要望を叶えることができます。眩しさが苦手だけど、サングラスにハードルの高さを感じている人であれば、きっと自分の気持ちにフィットして使用することができるでしょう。

幅広いシチュエーションで使用可能な調光レンズですが、その機能がゆえに、使用にあたって注意が必要なこともあります。

例えば、自動車の運転時。自動車のフロントガラスは紫外線をカットする機能を持つ場合がほとんどであるため、調光レンズによっては、車内では色が大きく変わらないことがあります。ドライブ中に使いたいのであれば、紫外線だけでなく、可視光でも色が変わる機能を持つ調光レンズを選ぶようにしましょう。

また、直接日光を浴びる自転車の運転時は、言うまでもなく普段通りの力を発揮することができます。日差しが特に強い季節に路上のギラつきが気になるときは、照り返し・乱反射を防ぐ「偏光機能」を持った調光レンズが便利です。

また、時間経過に伴って調光機能が劣化する場合があることも、調光レンズを使用する際には覚えておきましょう。長持ちさせておくためには、ケースに保管するなど、使用時以外は紫外線に触れさせないようにする工夫をするのがおすすめです。

屋内ではメガネ、屋外では度付きのサングラス。自分の目的や用途に応じて使用できる調光レンズ機能付きレンズとして、パリミキでは「トランジションズ」をご用意しています。

トランジションズは、30年以上の技術の積み重ねにより、屋外での着色と、室内での脱色がとてもスピーディーに。シチュエーションを問わず、より快適に使用できるようになりました。

調光レンズのメガネを使ってみたいなら、一通りの機能を兼ね備えた「トランジションズGEN8」。調光レンズとしての機能はもちろん、ドライブ中でも使用したいなら、可視光でも色が変わる「トランジションズ エクストラアクティブ ニュージェネレーション」。照り返しから目を守る偏光機能を持った調光レンズが必要なら「トランジションズ エクストラアクティブ ポラライズド」がおすすめです。

トランジションズのレンズが気になった方には、「調光レンズが最初からセットされているサングラスを購入する」または「新しいメガネを作り、調光機能をもったレンズを入れる」といった方法はもちろん、「お気に入りのメガネのレンズを、調光レンズに付け替える」のもおすすめ。

トランジションズのレンズは、メーカー・形状を問わず、お好きなフレームと組み合わせて使うことができます。「レンズを付け替える」方法であれば、新しくメガネを作るよりも少しお安く、調光レンズを手に取ることができるのも嬉しいポイントです。

6色のバリエーションからレンズカラーを選べるトランジションズ。サングラスのレンズカラーにこだわりがある人にもおすすめです。使用感を知りたい人は、ぜひ一度、お店で試着してみてはいかがでしょうか?

文=伊藤 駿/編集=ノオト

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