メガネはなぜ汚れやすい? その理由とメガネをキレイにする方法
2025.05.12

気をつけて使っているつもりでも、いつの間にか汚れてしまうことが多いメガネ。今回は、メガネが汚れてしまう原因や、汚れたメガネをキレイにする方法をご紹介します。
気づいた時には汚れている?メガネが汚れる原因とは
レンズやフレーム、肌に直接触れるパッド部分など、メガネの各部位が汚れるのには、下記のような原因が考えられます。
- 手や顔の皮脂
- 涙や汗などの水分
- まつ毛や髪の毛の油分
- 空気中のホコリや花粉
- 化粧品や整髪料
- 料理中の油はね
注意したいのは、レンズは外側だけでなく、内側も汚れやすいということ。汚れを防ぐことは難しいため、定期的にお手入れをするのがベストです。
ついやりがち? 実はNGな方法

メガネのお手入れ方法を詳しく解説する前に、知っておきたいのがNGな行動について。汚れを取ろうとしてやっていることでも、メガネに悪影響を及ぼす可能性があります。
NG:服の裾やハンカチなどでの乾拭き
汚れに気がついた時、身近なもので対処したいと考える人は少なくないのでは。ですが、洋服の裾やハンカチ、ティッシュなどで乾拭きをすると、レンズの表面に付着しているホコリや異物が引きずられ、レンズが傷ついてしまうことがあります。
NG:お湯で洗う
お湯でメガネを洗うと、レンズのコーティングを傷めてしまうことがあるので要注意です。
NG:酸性やアルカリ性の洗剤で洗う
メガネのレンズの表面には、反射や傷を防止するため何層にもコーティングが施されています。酸性やアルカリ性の薬剤でメガネを洗うと、そのコーティングが影響を受け、劣化する可能性があるため気をつけましょう。メガネを洗う時には必ず、メガネ専用のクリーナーや薄めた中性洗剤を使用してください。
NG:汚れを放置する
汚れを長時間そのままにしておくと、取れなくなる場合があるので注意が必要です。化粧品や皮脂、洗剤など、酸性やアルカリ性の性質を持つ汚れの場合、コーティングの劣化につながる可能性も。また、水滴であっても、長時間付着したままにしておくと、水やけというシミのような跡がついて取れなくなることがあります。
汚れは、気づいた時にこまめに取り除くように心がけましょう。
外出先でメガネをキレイにしたい時は?
実はメガネをキレイにする時の基本は「水洗い」。もしくはぬるま湯で洗うことが推奨されています。表面に付着したホコリや花粉を水で洗って取り除くことで、傷がつきにくくなるのです。
しかし外出先では、思うように水道が使えない場合もあるでしょう。そんな時には、メガネ拭きやメガネクリーナーをバッグなどに入れておくのもひとつの方法です。ハンカチやティッシュと一緒に入れておいたり、家用と外出用と分けたりすることで、持ち歩くハードルが低くなります。特に使い捨てタイプのメガネクリーナーは携帯に便利です。
メガネ拭きを使う時は、レンズの表面にホコリがついていないか、必ずチェックをしてから使いましょう。
メガネ拭きは洗濯したほうがいい? 寿命は?
メガネ拭きは、マイクロファイバーと呼ばれる細かい繊維でできています。拭いてもキレイにならないと感じた時は、メガネ拭きにホコリや皮脂が蓄積して汚れている可能性が。蓄積された汚れは、メガネを傷つけてしまうこともあるので、定期的に洗濯しましょう。ケバ立ちやごわつきを感じたら買い替え時です。
メガネをキレイにしたい時の正しいケア方法

メガネも毎日身に付ける洋服と同じと考えて、日常的にケアする習慣が身に付くと理想的です。自宅でメガネを水洗いする際は、以下の方法でメガネを洗ってみてください。メガネ専用のクリーナーがなくても、中性タイプの食器用洗剤でメガネを洗うことができます。
※べっ甲や木のフレームなど特殊なフレームを除く
step1 メガネに付着した汚れを水で洗い流す
水かぬるま湯でメガネの汚れを洗い流します。
step2 薄めた中性洗剤かメガネ専用のクリーナーで洗う
洗面器に水を溜め、食器用の洗剤を数滴入れてかき混ぜます。その中にメガネを入れ、指の腹などで優しくレンズや鼻あて付近を丁寧に洗ったら、水かぬるま湯でしっかりと洗剤を洗い流しましょう。
メガネ専用のクリーナーで洗う場合は商品に表示されている方法で行ってください。
step3 タオルやティッシュなどで水気を拭き取る
清潔なタオルやティッシュで水気をとります。水気が残ると傷や錆の原因にもなるのでしっかりと拭きましょう。
step4 メガネ拭きで仕上げをする
最後にメガネ拭きで拭くと、ケバが残らず、きれいに仕上がります。
「メガネの汚れが落ちてない?」と感じる時は
メガネを洗浄しても汚れが取れない場合、汚れ以外のトラブルが起こっていることも考えられます。とくにレンズにおいては、下記の理由が考えられます。
傷
先述のとおり、乾拭きすることで付きやすく、複数の傷が重なり合うとコーティングの剥がれに繋がります。
高温によるひび割れ(クラック)
プラスチックレンズは熱に弱いため、お風呂やサウナに持ち込んだり、車の中など高温の場所に長時間置いておいたりすると、ひび割れを起こしてしまうことがあります。

レンズのコーティングが剥がれた状態でメガネを使用していると、目が疲れやすくなる可能性も。一度剥がれたコーティングは、残念ながら元には戻せません。丁寧に洗っても汚れが落ちない時や違和感を感じた時には、店舗でメガネの状態を見てもらいましょう。
気になることがあればパリミキ店舗へ
店舗では、細かい部分のメンテナンスや分解クリーニングのサービスなどにも対応しています。少しでも気になることがあればお近くの店舗へお気軽にご相談ください。
- 取材:文=大曽根桃子
- 編集=高橋亜矢子(ノオト)